少年院出身系呪術師【男主】

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結論から述べると








願いは叶ったのだ。













「おはよう」

『おはようございます』



今日の授業担当は、夜蛾学長である。





あれからしばらく経った。僕は毎日、座学をこなして過ごしている。

理由は呆気ないほど単純で、それはただ、僕が戦えないからだ。




呪術師なんてのは肩書きで、偽物で、嘘だ。

その一方。



僕のクラスメイト



”クギサキ ノバラ”

及び

”フシグロ メグミ”



彼らは正真正銘、戦える呪術師。日々任務に勤しんでいる。

僕とは違う。





呪術師と保護対象

実技と座学

ニセモノと本物






正反対だ。

僕らが交じり会うことは、無いに等しい。



それが必然だった。

それが、随分楽だった。





「呪術に関しては、必要最低限叩き込んだな。今日は5教科全部だ」

『5教科...普通の授業も行うんですね』

「仮にもここは、高校。政府には逆らえん」

『へえ......』




呪術高専に来てから、学んだことはたくさんある。

呪術に関しては、全て学んだ。
呪術高専については、表向きは”宗教学校”であるように、呪術という存在は秘匿されているようだった。




「中学に通っていないと聞いたが学力を測りたい。テストを行うが、急か？」

『いえ、大丈夫です』




___________...





学力には自信がある





「＿＿＿＿＿と言ってはいたが、工藤」


『はい』


「これは......どういうことだ？」




渡された5枚の回答用紙は、全て満点だった。

それを見て小さく頷く。




「あのな、その、なんと言ったらいいか......」

『中学には通っていませんでしたが、勉強はしていたので』



夜蛾学長が、頭を抱えてうーんと唸っている。



「だがこれは、中学〜高校レベルだぞ？中学まではともかく、何故高校範囲まで理解している？」

『今答えた以上に、説明できることは...』

「しかも、一問のミスもなし......お前は機械か何かか？」

『えっ、と』





勉学に関して僕は、環境が特殊だった。


これだけが僕の取り柄だと言っていい。
勉強で間違いを犯してしまったなら、僕にはもう、何も残らないだろうから。



今回はたまたま、ラッキーな分野だったのだ。

運動、なんて言われていたら、失望されていたかもしれない。




僕は安堵の息を吐いた。










___________...













「工藤A......やはりどこか、不気味な少年だ」


夜蛾の呟きは、誰にも届くことなく、空気に溶けた。













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