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「Aからはさー、」
「は?」
「え歌姫キレてる?っぷ」
「なに笑ってんのよ!!」「......で、何」
五条は頬を腕に預けて呟いた。
口角は不敵に上がっている。
「...僕はさ、怖いんだよね」
「え?アンタが...?」
庵は苦笑いを返す。
なんの冗談だ、という眼差しである。
「たまにAから、変な空気を感じるんだよね」
「へえ〜...?」
「Aには、なんかあるよ」
興味を示さない庵に、五条はため息をこぼす。
「あ。ほら歌姫、Aがなんか動き出したよ!」
「あら」
「さぁA、君の力を見せてみてよ」
__________
『...よし』
腰掛けていた岩から、重い腰を持ち上げる。
ちょうどいい所にある、と木の枝を拾ってひざまずいた。
『3.141592653589___』
793238462643......3832、79502884...
つらつらと数字を地面に書き並べていく。
......特に意味はなかった。
そう。特に意味は、ない。
197169399375105820974944......
『次は...5だっけ、2?』
カラスから隠れた工藤の表情は、真剣な面持ちだった。
_________
「ぷっはは!五条、アンタこれを期待してたの?」
ひーひー笑いながら、歌姫が背中を叩く。
「あちゃ〜......」
A、これ。3.14......ってさぁ
「円周率!ウケるね〜」
「あっはははは、あー笑った笑った」
「アンタがこんな失態犯すの始めてみたわ」
「んんんん......」歌姫にバシバシ殴られる五条。
......別に痛くはないけどさ。ムカつくよね、と拳を握る。
なーんかおかしいなぁと首を捻ると、隣から笑い声が聞こえてきた。冥冥である。
「フフフ、可笑しな子だね」
「あ。やっぱ冥さんもそう思う?」
「すごい記憶力じゃないか。途中まではキチンとあっているよ」
「途中までってことは、あとはデタラメってことですか?」歌姫が尋ねた。
「いいや?分からない」
「へ?」
「流石に私も、ここまでは覚えていないよ」
五条と歌姫が顔を見合わせる。
「フフ、フフフフフ」
「ちょっと冥さん、変な空気作んないでよ」
「五条君この坊や___」
「だーめですよ、僕が先に取ってきたんだから」
「__そうだね......フフフ」
「怖ーっ!」
.
P.S.國廣
ねねね、ねこにゃんさん!!?
ありがとうございます!私も大好きです〜!!
相変わらず返信の仕方が分からぬ......むむむ。
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386人がお気に入り
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國廣 - ありさんさん» 返信できました!助かりました笑!!大好きだなんてそんな、嬉しいじゃないですかー!!面白いって言っていただけてやる気出ました!ありがとうございます!!! (3月26日 1時) (レス) id: f6d4302edd (このIDを非表示/違反報告)
國廣 - 炭治郎の爪になりたいさん» すいませんめっちゃスランプでしたー!!今までの分取り返せるよう頑張りたいです!!それとヒロアカの方も!?本当嬉しい、ありがとうございます!!! (3月26日 1時) (レス) @page20 id: f6d4302edd (このIDを非表示/違反報告)
ありさん - すっごく面白いです!!!あなたの描くお話が本当に大好きです!!!いつも面白い作品を描いてくださってありがとうございます!!!それと、返信はコメントの後ろに書かれたレスという青文字を押すとできますよ!! (3月20日 17時) (レス) @page15 id: 3426d1a1ea (このIDを非表示/違反報告)
炭治郎の爪になりたい(プロフ) - とてもいい所で止まっていて続きが気になります!ヒロアカの方も読ませていただいてます🙇🏻♀️更新頑張ってください! (3月15日 2時) (レス) @page20 id: 31c5d01b1e (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください٩(^‿^)۶ (1月6日 15時) (レス) @page16 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:國廣 | 作成日時:2023年8月18日 0時