幽霊先生【合作】 (ページ11)

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10，卒業アルバム凛ページ11

「あれっ」
飛び出したは良いもののインタビューってどうすれば良いの！？しかも深川君、置いてきちゃったし・・・
まあ、取りあえず学校のアルバムを見に行こうかな。10年前の卒業生も分かるし。
そう思って校門をくぐった。

「すいません、卒業アルバムを見せてください」
いきなり入ってきた私に先生は皆、ハッとした。それゃそうだよね。
「10年前の卒業生が見たいんですっ！」
先生は一瞬で困り顔になった。
「ごめんね。アルバムは個人情報だから、見せられないの」
そっか。名前とか写真が載ってるんだもんね。
やっぱり、諦めるしかーーー
「新聞委員会で10年前の学校の記事を書くんです！」
は？誰！？振り向くと深川君がいた。走ってきたのか息切れしている。
「何言ってんの。新聞委員会なんてないでしょ」
一瞬、言葉を失った先生が口を開いた。全くの正論だった。けどっ諦めたくないっ
「まあ、とにかく新聞を書くんです！！」
深川君も必死に言った。
「貸してください！」
先生は苦笑いして周りを見る。他の先生も苦笑していた。
「しょうがないわねー貸してあげる」
・・・折れた。
「「ありがとうございます！！！」」
「早めに返してね。校長先生に怒られちゃうから」
先生はそう言って周りの先生にウインクした。
チクんないでね。という合図だった。
「「はい！」」
笑顔で、深川君を振り向く。深川君も笑顔だった。

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夏星です！長めになってしまいました。