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君が傍に居るなら7(後日談その1) ページ19

「んー・・・頭痛い・・・」
そう苦しそうに呻き声を上げ、ベッドに横たわっているのは昨日、風邪を引いた僕を半端強姦したAちゃんだった。
「だから、風邪うつるって言ったのに」
額の熱で温かくなってしまったタオルを、冷水で冷やし、Aちゃんの額に乗せる。僅かに乱れた髪の毛が何とも色っぽい雰囲気を醸し出している。
「だって〜、ゴーゴリが可愛かったからァ・・・」
昨日の事を思い出しているのか、Aちゃんは少しニヤケながら言った。
Aちゃんは普段、僕の事を可愛いなんて言わない。機嫌がいくら良くても悪くても、絶対に言ってくれない。(と言うか思ってすらいないかもしれない)
余程、熱がある証拠だ。少し寝かせてあげないと駄目かもしれない。
「はいは〜い。とりあえず、一旦寝よっかAちゃん?」
僕は「嫌だ」と子供の様に駄々をこねるAちゃんの頭を、優しく撫で続けた。
初めは嫌がっていたAちゃんだったが、次第にとろりとした虚ろな目になっていき、スヤスヤと寝息を立て始めた。
「・・・おやすみ、Aちゃん。ゆっくり休んでてね」
僕はAちゃんの額に口付けをし、極力音を立てない様にして部屋を後にした。
「彼女は寝ましたか?」
不意に聞こえた声に振り向くと、其処にはドス君が
立っていた。
「ようやくね。一寸、熱があるから暫くは安静にさせた方が良いかも」
僕がそう言うと、ドス君は「それなら良かった」と安堵とも取れる表情を浮かべる。
ドス君もAちゃんの事が心配だったのだろうか。
「・・・貴方も少しは、自制したら如何ですか?」
呆れた顔でドス君は僕を見つめる。如何やらドス君には、何もかもお見通しの様だ。

君が傍に居るなら8(後日談その2)→←君が傍に居るなら6(ゴーゴリ)



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テツ(プロフ) - 宵の明星さん» わざわざ見に来て下さって有難うございます・・・!これからも更新頑張ります! (2018年4月7日 17時) (レス) id: d776172fc0 (このIDを非表示/違反報告)
宵の明星 - Twitterを見て、此方へ来ました。薄々、思ってはいたのですが真逆のご本人だったとは……。別人だと思っていました。私も小説を書いているので、宜しければ見て下さい。更新、応援しております。 (2018年4月7日 16時) (レス) id: 960304c1ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:テツ | 作成日時:2018年3月7日 0時

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