検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:9,688 hit

君が傍に居るなら6(ゴーゴリ) ページ18

「・・・Aちゃんに風邪うつしちゃう」
ゴーゴリは何処か寂しそうに、そう呟いた。恐らく心の中で、葛藤が起きているのだろう。
私を抱き締めたいが、抱き締めてしまえば風邪がうつってしまうかもしれない_______
何だ、そんな事か。
何やかんやで私を気遣ってくれているゴーゴリに、思わず微笑んでしまう。
「ゴーゴリって、変な所で優しいよね」
風邪なんか如何だっていい。私は愛しいゴーゴリを力強く抱き締めた。
「Aちゃん・・・?!」
突然の抱擁に、ゴーゴリがやや上擦った声で私の名を口にする。
「風邪、うつっちゃうよ・・・?」
「別に良いよ。ゴーゴリに看病してもらえば良いしそれに・・・」
ゴーゴリの端正な顔にそっと手を添え、顎をクイっと持ち上げた。
「風邪って他人にうつせば早く治るらしいしね」
私が今から何をするのか理解したのだろう。ゴーゴリは目を見開いて、私の瞳を見つめる。
「ちょ、一寸待ってAちゃッ・・・?!」
抵抗しようとするゴーゴリの身体をベッドに押し倒し、無理やり唇にキスをした。
「んッ・・・んふぅッ・・・!!?」
驚き、口を僅かに開いた瞬間を見計らって舌を入れる。
ゴーゴリの顔を抱き寄せる様にして、もっと奥深くまで舌を絡めさせた。互いの唾液が混ざり合い、クチャリと音を立てる。
私達はしばらくの間、濃厚な熱いキスを交わしていた。どのくらい、そうしていたのかは分からない。
気付いた頃には、二人とも身体中が火照る程興奮していた。
唇を離すと、私達の唇に透明な橋が架かった。
「Aちゃん・・・」
ゴーゴリがうるうるとした瞳で、私を見上げる。嗚呼、この表情が堪らなく愛しく感じる。
「たっぷり、昨日のお返ししてあげるから覚悟しなよ________?」
その後、何度もゴーゴリが甘い声で啼いて果てたのは、言うまでも無い________

君が傍に居るなら7(後日談その1)→←君が傍に居るなら5(ゴーゴリ)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
57人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

テツ(プロフ) - 宵の明星さん» わざわざ見に来て下さって有難うございます・・・!これからも更新頑張ります! (2018年4月7日 17時) (レス) id: d776172fc0 (このIDを非表示/違反報告)
宵の明星 - Twitterを見て、此方へ来ました。薄々、思ってはいたのですが真逆のご本人だったとは……。別人だと思っていました。私も小説を書いているので、宜しければ見て下さい。更新、応援しております。 (2018年4月7日 16時) (レス) id: 960304c1ba (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:テツ | 作成日時:2018年3月7日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。