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君が傍に居るなら5(ゴーゴリ) ページ17

反射的にゴーゴリの顔を見つめる。
「・・・・・・御免ね」
静かに唇を動かし、ゴーゴリが今にも消え入りそうな声で囁く様に言った。
その瞼からは、一筋の滴が流れ出て、頰を濡らしていた。
如何やら寝惚けているらしく、その証拠にまだ私の手を掴んだままスヤスヤと寝息を立てている。
若しかして、昨日の事を余程気にしていたのだろうか。ゴーゴリの涙なんて、今迄に一度も見た事が無い。
大抵巫山戯た口調で、ヘラヘラと笑顔を浮かべるだけである。
「・・・・・・私も、御免ね」
・・・嗚呼、何でもっと早く許してあげれなかったんだろう。たかが小さい約束を破ったくらいで、あんなに怒ってしまうなんて。
男女が一緒に入浴する時点で、ああなる事は理解出来ていた筈だ。それなのにもかかわらず、私はゴーゴリと一緒に入浴した。それだけで同罪だ。
慈悲と謝罪の念を込めて、私はゴーゴリのふわりとした頭を優しく撫でた。
何処か安心した様に、ゴーゴリは一瞬表情を綻ばせる。
「もう怒ってない?」
「うん、怒ってないよ」
その言葉に返答してから、私は「ん?」と違和感を覚えた。そして、ゴーゴリの顔をよくよく見てみると、薄っすらと先刻まで閉じられていた筈の瞳が、開いている事に気付いた。
________寝たフリだ。
「本当?!」
しまったと思った時には、既に遅かった。
ゴーゴリは心底嬉しそうに瞳を輝かせ、私を抱き締めようと両手を広げた。力強い抱擁を想像し、私は思わず身構えた・・・が、何故か直ぐには抱き締めて来なかった。
「・・・如何したの?」
不思議に思い首を傾げる。

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テツ(プロフ) - 宵の明星さん» わざわざ見に来て下さって有難うございます・・・!これからも更新頑張ります! (2018年4月7日 17時) (レス) id: d776172fc0 (このIDを非表示/違反報告)
宵の明星 - Twitterを見て、此方へ来ました。薄々、思ってはいたのですが真逆のご本人だったとは……。別人だと思っていました。私も小説を書いているので、宜しければ見て下さい。更新、応援しております。 (2018年4月7日 16時) (レス) id: 960304c1ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:テツ | 作成日時:2018年3月7日 0時

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