僕には全てお見通し4 ページ8
嗚呼・・・、また始まった。毎日必ずと言っていい程、この光景を目にしている気がする。
探偵社に入社したての頃は、二人のやり取りに戸惑っていたものの、最近この光景に慣れ始めつつある自分が恐ろしくなってきた。
「Aさん風邪大丈夫ですか?温かいお茶でも飲みますか?」
同じく私と同様に慣れ始めている敦君が、何事も起きていないかの様に私を心配そうに、綺麗な瞳で見つめてきた。
「有難う敦君。じゃあ、お願いしようかな」
丁度何か温かい物が飲みたいと思っていたんだ。流石、社員の中で気が利く人ナンバーワンの敦君。
有難うございます・・・。
「分かりました!直ぐ持ってくるんで暖房の近くにでも居て暖まってて下さいね」
お茶を取りに行く際にも、敦君は私を気遣ってくれる。
・・・なんて善い子なんだろうか・・・!!
思わず「うん!」と笑みを浮かべながら私は頷いてしまった。・・・それが如何やら気に食わない人物が居たらしい。
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midori(プロフ) - すごくいいです!!頑張ってください!! (2017年11月26日 16時) (レス) id: 6061ae511d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テツ | 作成日時:2017年11月18日 23時