【銀魂】空から女の子が降ってきました。20

第八百訓 ページ34

『……？』






こんな時に誰だろうか。そよちゃんからの手紙を私たちと同じ様に読んだ銀時くん達？


……いや、万事屋は携帯持ってなかったよな。






『……って、あれ？非通知…？』






不審に思いながら画面を見れば……そこに書いてあったのは、非通知という字。


誰からかは分からないが…こんな騒がしい状況下でただの迷惑電話だと切り捨てるのは難しくて。


近藤さん達とは少し離れて、ピッとその電話に出た。ただの迷惑電話であってくれないかと切に願いながら。






『……も、もしもし？』






携帯を耳に当てて、そうしてそこから聞こえた声は。












.












＿＿＿＿＿＿＜……Aちゃん＞









『っえ……そ、その声まさか…とっつぁん！？』







聞き覚えのある、どこか掠れたとっつぁんの物と思わしき声だった。それにざわりと胸騒ぎがする。


非通知で、しかもどこか掠れた元気が無い様な声。心配するに決まってるし将ちゃんに何かあったのだろうかと不安になってしまう。






『ぁ……あのとっつぁん？ど、どうかしたんですか…？あっそ、そう！そよちゃんの手紙読みましたよ？お変わりないようで安心して…、』



＜………そうか、手紙が…届いたか＞



『と、とっつぁん？』



＜Aちゃん、その姫さまの手紙ともう一枚…Aちゃん宛に将ちゃんの手紙が、入ってねえか＞






将ちゃんの…手紙？






『こ、近藤さん、その手紙と一緒にもう一枚別の手紙が入ってませんか？』



近藤「ん？別？………お！これの事か！？」






不思議に思って近藤さんに聞いてみれば、封筒の中から取り出されるもう一枚の手紙と思わしき紙。

それを受け取ってとっつぁんとの会話に戻る。近藤さん達は何だとでも言いたげにこちらを見ていた。






(えと…とっつぁんの用ってこの手紙が届いているかの確認…ってだけなのかな？そんなに大事な事が書かれている紙なの？)






『あの…もしもし、とっつぁん？ありましたが…これがどうかしましたか？ていうか将ちゃん達は大丈夫なんですよね？そよちゃんの手紙にある通り＿＿＿＿、』



＜＿＿＿＿＿＿Aちゃん＞



『……はい？』







とっつぁんが、言葉を紡ぐ。







＜＿＿＿＿＿＿将ちゃんは、＞










.











.

















"＿＿＿＿死んだ"


















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