５話 ページ6
敦side
敦｢・・はあ、・・はあ、っはあ」
どさりと地面にその人を転がすと、肩で息を整える
残ってた体力も、全部持って行かれた
食べるものがなくて、人から取ろうとまで考えていたのに、こんなところで体力を使ってしまうなんて・・・
その人を見てみる
ボサボサの濡れた髪
砂色のコート
なぜか身体中に巻かれた白い包帯
そんな事よりも
敦｢本当に流れてきた・・・・」
なぜ景さんは、この人が流れてくることを知っていたのだろう・・・
じいっと見つめていると
敦｢ヒイッッッ」
急にぎょろりと目を開く
そしてゆっくりと体を起こして蘇って・・・・
いや、起きあがってきた
恐る恐る聞く
敦｢あ、あの、流されてましたけど、大丈夫ですか？」
？｢助かったか・・・・・チェッ」
は・・・？
(ちぇ！？今・・・・ちぇって言ったのかこの人！？)
男の髪やコートから滴る雫が地面を濡らす
？｢君かい？私の入水を邪魔したのは」
敦｢僕はただ助けようとしただけで・・」
ムッとしたように言いかけた。けれどすぐに仰天して声を上げる
敦｢じ、入水！？」
目を白黒させていると男はクルッと振り返って言う
男｢知らんかね？入水、、、自 殺の事だよ」
男は｢やれやれ、こんなことも知らんのか｣とでも言いたげな口調で言った
敦｢自 殺！？」
思いがけない言葉に声が上ずった
確かに自 殺でもないと逆さまで川を流れていたりしないだろう
男｢そう、私は自 殺しようとしていたのだ！」
男は堂々と答えると｢それなのに君が余計なことを・・・｣と不愉快そうに顔を歪める
敦｢えぇ・・・？」
思わず困惑の声が漏れる
(え、今・・・怒られてる？)
人助けをしたはずなのに＿＿＿＿＿＿＿
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しお(プロフ) - とても面白かったです！文才ないって言ってたけれど、そんなことない！最高です！ (2021年5月26日 22時) (
レス) id: 1e137b7116 (このIDを非表示/違反報告)
咲太郎 - とても面白いですね (2021年5月12日 18時) (レス) id: a3f4336cb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：孔雀 | 作成日時：2021年5月8日 16時
