無気力さんと参謀さん【柳蓮二】

無気力27 ページ36

真「･･･。」

あの弦が黙った。暫くの沈黙。


私と蓮二はそんな真田を不思議に思うことしかできなかった。


柳「弦一郎。何かあったのか？」

私「うん、何かあったなら話してほしい。

こっちが仕事を･･･。」

真「いや、違う。」


弦が否定する。


真「実はだな。

ブン太のケーキ屋では、ブン太がケーキを給料で大量買いしてしまったり、

スポーツ用品のやつらは、ガットやらを給料で買ってしまってな･･･。」


弦はどんどん肩を下げる。

顔がいつもより疲れて見える。


柳「そういう弦一郎はどうなんだ？」

蓮二が弦に問いかける。


真「･･･。」


弦はまたしても黙った。

何かあるのだろう。

これは精市に訊くのが一番だろう。




そうこう話しているうちに学校についた。


真「朝練だ。遅れるなよ。」


弦はそう言って走って行った。


私と蓮二はその姿を眺めて･･･。


私「いや、蓮二、お前も行かなきゃ駄目だろ。」

柳「Aお嬢様が部室に行くまでがわたくしの仕事です。」


蓮二は微笑んでそう言った。

何気に執事っていう役職をうまく使ってるな･･･。


私「蓮二が遅れて他の者たちが困ると私も困るし･･･行くか。」


私はそっと歩き出す。


柳「かしこまりました。」



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愀です。こちらではお久しぶりですね･･･すいません。

今更気づいたのですが、無気力26で夢主様は真田のことを「弦」と呼んでいたのですが

「真田」になっていたので修正いたしました。

同様に柳さんも真田のことを、「弦一郎」と呼ぶのですが、「真田」になっていました。

申し訳ないです。

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