無気力さんと参謀さん【柳蓮二】

無気力24 ページ31

――――――――柳side

執事に連れてこられたのはテラスだった。


執事「では、1つ。伺ってもよろしいでしょうか。」

柳「ええ。構いませんよ。」


執事「跡部お坊ちゃまと、Aお嬢様の関係はご存知ですか？」

柳「幼馴染とかではないのですか？」


そして、俺は次の言葉に驚きと、ショックの入り混じった感情に襲われる。




―――――――――――――Aお嬢様は跡部お坊ちゃまの"許嫁"ですよ。



柳「･･･っ！？そ、れは、本当なのですか。」


執事「ええ。本当ですよ。･･･ですが、当の本人はお忘れになられているみたいですが。」


『当の本人』というのは恐らくAのことだろう。



――――――――――――許嫁･･･か。



――――――――――Aside

景吾と話していると、あっという間に時間が過ぎいつの間にか日が暮れようとしていた。

私「景吾、悪いがそろそろ、帰らないと。」

跡「そうか。」


景吾は一瞬寂しそうな顔をする。


私「本当にすまない。また、時間を見つけてくる。」

跡「ああ。わざわざ来てもらって、こっちこそ、すまない。」

私「大丈夫だ。景吾のおかげで楽しい休日になった。」


私は少し笑いながら告げると、景吾はそうか、と短く返事をした。


柳「お嬢様、車の準備が出来ました。」

蓮二が少し頭を下げながら私に言う。






私「ああ、分かった。それじゃ、また。」

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