851話 借り ページ7
小金井「そんな…」
・
日向(どうする？ いよいよヤベェぜ…)
その時、前に立っていた火神が座り込んでしまった
日向(しかもついに来ちまった…
火神が体力の限界だ！)
貴方(こんな時に…っ)
火神(息が苦しい…
手足が自分のもんじゃないみたいに重い…
思考が鈍って状況判断もままならない…
ちくしょう！ヤベェ！いよいよすっからかんだ…ッ)
・
小金井「マズい…っ
ゾーンも切れた 火神完全にガス欠」
リコ(火神くん抜きでは勝ち目は無い
タイムアウトももう使えない
何か…何か手はないの！？)
・
日向(クソ…ッ まだだ！)
後ろに移動し、実渕から距離をとった
実渕(キレが落ちてるわよ！
そんなの打たせると思ってんの！？)
すぐに距離を詰めてきた
貴方「先輩 ダメ！」
シュッ ピッ
日向の打ったボールに実渕の指が当たった
日向「……っ！」
ガンッ
リングに当たり、跳ね返ってきた
貴方「鉄平！」
木吉(ダメだ…ッ ポジションが取れない！)
そしてタイミング悪く膝が痛み始めた
根武谷(遂に膝が悲鳴をあげたか！
けど容赦はしねぇぞ！
勝負だからよぉぉぉ！！)
ガシッとボールを掴み、思いっきり投げた
それをキャッチしたのは葉山だった
いつの間にか１人離れた所を走っていた
葉山「丁度良いや やられた借り返させてもらうよ！」
貴方「借りなんか作った覚えありませんから
お返しも要りませんよ
こんな時に使うのは嫌ですけど汚点がつくのはもっと嫌なんですよね」
カッ
葉山「！」
Aの瞳は水色に輝いていた
バンッ
葉山「！？」
一瞬のうちにボールを叩き、葉山から離した
だが、勢いが強過ぎてコートから出てしまった
ピッ
「アウトオブバウンズ 白ボール！」
貴方「(ﾁｯ」
・
小金井「惜しい！」
土田「いや むしろこれはマズいんじゃないのか？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：宝石姫
| 作者ホームページ：http://krarebo2/kazama-hirot
作成日時：2022年2月20日 0時
