845話 弱さ ページ1
赤司『お前は俺の弱さだ』
赤司「!」
赤司『名門に生まれ
常に人の上に立ち、勝つ事を義務付けられてきた
唯一安息を与えてくれた母を失っても立ち止まる事など許されなかった
その頃俺はもう引き裂かれ始めていたのかもしれない
バスケットボール
母が残してくれた拠り所
厳格な父も勝利する限りバスケに打ち込む事を許してくれた
帝光中のバスケ部の練習はハードだが苦ではなかった
それ以上に思う存分バスケが出来、仲間と過ごす日々が楽しかった
そして俺と同じ名門に生まれたAにも出会えた
彼女といる時は何だって楽しかった
ただ隣にいる そんな時間でさえも幸せだった
そして果たした全中2連覇
他の誰とでも不可能だった 彼らとだから叶えられた
だが…
ある時からチームは勝利至上主義へと傾いていく
時を同じくして彼らは次々と自らの才能を開花し始めた
その成長は手に負えなくなるほどの恐怖となり、置いていかれることへのいう焦りとなった
そしてAも才能が開花し、苦しみ始めた
そんな時…』
・
赤司『(俺が…赤司征十郎が負ける…!?
ありえない そんな事あってはならない!
勝利によって得たものは敗北によって失われる!)』
・
赤司『俺はもっとも強くあらねばならなかった
彼らとバスケを続けるために』
赤司「そうだ…だから…」
・
黒子『君は誰ですか?』
赤司「僕は赤司征十郎に決まっているだろう」
・
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作者名:宝石姫 | 作者ホームページ:http://krarebo2/kazama-hirot
作成日時:2022年2月20日 0時