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〜数日〜
夏目「(ﾌｧｧｧｯ」
歩きながら大きなあくびをした
ニャンコ先生「何だ眠そうだな 捜索疲れか？」
夏目「まぁね」
貴方「私も眠い…」
A達は話しながら露神の祠へと辿り着いた
夏目・貴方「「あ…」」
そこには既に先客 この前のお婆ちゃんだった
露神は祠の前に座り、花さんをじっと見つめていた
夏目(そうか 花さんには見えないんだ…)
貴方「あんなに息がかかる程近いのに分からないのね…」
夏目「あぁ…」
A達はゆっくりと祠へと近寄った
花「あら」
お参りを終えて頭を上げた花さんがA達に気づいた
夏目「どうも」
・
A達は花さんと並んで歩いていた
花「あなた達もお参り？」
夏目「あっ まぁ」
貴方「そうです」
花「良かったわぁ」
貴方・夏目「「え？」」
花「もう最近来るのは私だけみたいで露神様お寂しいんじゃないかと思っていたんですよ」
貴方「いつ頃からお参りに行ってるんですか？」
花「小さい頃からよ」
貴方・夏目「「へぇぇ」」
花「ハハハッ(笑」
貴方・夏目「「？？」」
花「笑わないでくださいね？
私 一度だけ露神様をお見かけした事がある気がするんです」
貴方・夏目「「え？」」
花「女学校からの帰り道
その日も今日みたいな天気でいつものようにお参りをして顔あげたら…
祠の後ろに足が見えたんです
驚いたけど気づかないフリをしましてね
そしたら翁の面を被った人が気持ちよさそうに“今日は良い天気だなぁ”って…
私、思わず“そうですね”って言ってしまいそうになったけれど人間に姿を見られたと知ったら露神様は消えてしまう気がして
でも今でも思うんですよ 思い切って声をかけたら良かったかしらって…
だって露神様はいつも一人ぼっちでしょ？
私なら寂しくて耐えられないかも
だからせめて声を」
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作者名：宝石姫
| 作者ホームページ：http://krarebo2/kazama-hirot
作成日時：2021年7月30日 14時
