もう1冊の友人帳 (ページ16)

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二章　露神の祠ページ16

in高校

西村「夏目水樹ちょい待ち」

貴方・夏目「「？？」」

帰ろうと廊下を歩いていると西村と北本に止められた

北本「これに名前書いてくれよ」

貴方「名前？」

渡されたのは１枚の紙だった

貴方「“旧校舎使用願い”？」

夏目「旧校舎で何かやるのか？」

笹田「肝試しよ」

夏目・貴方「「笹田/さん…」」

北本と西村の後ろに笹田がいた

笹田「ある程度の人数を集めないと使用許可が下りないの
２人共協力して？」

北本「面白そうだろ？笹田の発案でさ」

西村「よろしく」

夏目はペンと髪を受け取った

夏目「あっあぁ」

西村「水樹もよろしく」

貴方「う、うん」

夏目からペンだけ貰い、名前を書く

夏目「書きづらくないか？」

貴方「大丈夫」

夏目「そうか(微笑」

西村・北本・笹田「「「………」」」

仲良さそうに寄り添う2人を見て止まる西村達

貴方・夏目「「……」」

笹田「？何？」

夏目「いや…」

貴方「何でも…」

西村「意外だってさ」

北本「まっ俺もまさかお高いクラス委員長がお化け大会を主催するなんて」

笹田「なんか言った？」

西村「えっ」

北本「おっと」

貴方「はい」

書き終わった紙とペンを笹田に渡した

笹田「じゃあ決まったら連絡するから」

夏目「うん」

貴方「分かった」

夏目「あ…」

貴方「？」

夏目の見る方に目を向けた

貴方「！」

そこには髪の長い一つ目で緑色の肌をした妖がいた

笹田「何？」

ジッと2人が後ろを見つめので笹田達は後ろを振り返った
だが、笹田達には何も見えていない

夏目(やっぱり見えないか…)

スゥゥゥゥゥゥゥッ
次に目を向けるとどんどん近づいてきていた

貴方「！」

夏目「じゃ、じゃあな！A帰ろう！」

Aの手を引いて夏目は走り出した

笹田「あっ」

西村「おい夏目！水樹！」

北本「何だ？アイツら急に慌てて」

スゥゥゥゥゥゥゥッ
妖は笹田達をすり抜けてA達に近づいていく

ゾワゾワッ

笹田「(ﾋｯ」

寒気がした笹田は顔を歪めた

笹田「な、何？今の…」