戦う気はない ページ47
in屋上
雲雀「……」
ガチャッ
扉を開け、屋上に入った
男子達「！」
屋上には既に男子生徒が2人いた
その手には漫画が握られていた
男子達「ふ、風紀委員長！」
男子「すいません！」
男子「もう帰ります！」
男子達は慌てて走って出て行った
雲雀「！」
背後に気配を感じ、振り返った
すると目の前に紫色の炎が現れた
中から出て来たのは初代雲の守護者・アラウディ
雲雀「待ってたよ」
トンファーを構えた
アラウディ「早合点してもらっては困るね」
雲雀「？」
アラウディ「僕は君と戦う気はない」
雲雀は無言で走り出し、トンファーを振るった
アラウディは軽々と避け、給水タンク近くに着地した
雲雀「(睨」
アラウディ「その程度じゃやっぱり興味が湧かないな」
雲雀「！(睨」
アラウディ「それに初代ボンゴレファミリーといっても僕は何かに属するのは嫌いなんだ」
雲雀「？」
アラウディ「だが、君が雲の守護者を継承するに値するかは確認しなければならない
(モエの為に…)」
雲雀「……」
アラウディ「その為に君と戦うつもりは無いんだけどね」
雲雀「ふーん」
トンファーを下ろし、アラウディに背を向けた
雲雀「戦わないなら僕も興味は無いよ」
アラウディは自分に背を向けた雲雀を見て懐中時計を取り出した
アラウディ(仕方ない…)
懐中時計を閉じ、雲雀を見る
アラウディ「一応言っておくよ
何らかの形で君が雲の守護者としての存在価値を見せてくれれば継承は認める」
雲雀「……」
アラウディ「方法は任せるよ
ただし今日中にね」
話を書き終わるとまた歩き始め、屋上を出て行った
アラウディも紫色の炎と共に消えていった
スカル「なんか面倒な事になっちまったぞ…」
影で隠れて見ていたスカルは1人でそう呟いた
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作者名：宝石姫
| 作者ホームページ：http://onegaimymerodyi
作成日時：2020年8月7日 0時
