君は 2。 ページ3
今まで着た事のない真新しい制服に身を包みながら。
私はボーッ、と外を眺める。
あれからもう私を共学校に通わせる事は不可能だと感じた両親は。
叔父のレトさんの提案で私を『男子校』につれてくる事にした。
私はこの保健室で毎日勉強をする。
体育には参加しなくて良い。だって、気づかれちゃうから。
今日は始業式。
あの学年登校日の日から5日たった。
にしても校長よく許してくれたなぁ。色々と。
案外あっさりと事が進んだ事にびっくりだ。
だけど、１つだけ。
悪魔でもここは男子校。だから自分の男の格好をしろ、という物だった。
確かに、一人だけいくら理由があるとは言え。女子がいるのはどう考えてもおかしい。
なので私はその提案を了承して今。ここに、いるのだ。
『…ちょっと悲しいけど、これで怖い思いをしなくて…！！ 』
よくなった、そう思うと歓喜が溢れてくる。
心の底から嬉しくて。嬉しくて。
やったぁ！！と声を出したと同時に。
ﾋﾟｭｳｯと風が頬をかすめる。
『…あぁ、私は…ここの生徒。"俺"は…男の生徒。』
自分に言い聞かせるようにﾌﾞﾂﾌﾞﾂと何度も確かめる。
そろそろ始業式も終わる頃だろうなー。とぼんやり考えていると。
ガラッと扉の開く音。
だけれども、その音は何故か乱暴。
あの優しいレトさんはそんな強引な開け方をするわけがない。
もっと、ゆっくり開けるハズだ。
誰だろう、と後ろを振り返ると。
やんちゃそうな男の子が立っていた。
「緋月先生ーｯｯ！！あの……って、お前誰だよ…」
子供見たいなあどけなさの残る笑顔の彼。
だけれどそこにお目当ての人が居ない事に気付き、先程とは売って変わって冷たい視線を私に向ける。
『わっ……お、俺？』
緊張したのと、私と口走りそうになった自分とで。
ダラダラと冷や汗が流れる。
お前しか居ねぇだろ、と彼は少し声をあらげる。
それに私は怯えながら、恐る恐る自己紹介。
『俺は…、夕立A。よろ、しく？』
「何？お前も緋月先生目当てなわけ？」
『ひづき…せんせい？』
私が頭上に？を浮かべるのに気づいてか。
彼はびっくりした顔で知らねぇの？と私に聞く。
『だって俺。今日転校してきたもん。俺、保健室に居なきゃいけないんだ』
私が苦笑すると、彼はなぁんだ。と呟く。
先程の怖さは消えていた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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革ベルト
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あずきいろ
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8
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西 - この方角に福があるはずです
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いおり - 私もみれません (2016年9月20日 22時) (
レス) id: 8e540f9677 (このIDを非表示/違反報告)
なつき - とても面白いです！ あの 私はiPhoneでみてるんですけど、設定のところのイラストが見れません。どうすれば見れますかね？ (2016年4月16日 22時) (レス) id: c1ce9fc3ad (このIDを非表示/違反報告)
書店員。(プロフ) - さくら@キヨ中毒はめい，かな，団子，シロハ依存症さん» そうですか！？ありがとうございます！(*^∀^*)/そうですね、ちょっと普通とは反らした感じのお話になってます(笑)更新頑張ります〜！！ (2016年1月12日 1時) (レス) id: 31ff77ba4e (このIDを非表示/違反報告)
さくら@キヨ中毒はめい,かな,団子,シロハ依存症(プロフ) - なんか新しい視点で面白いです.........！これからも頑張ってください！ (2016年1月9日 10時) (レス) id: 704fa60ae3 (このIDを非表示/違反報告)
書店員。(プロフ) - 優華さん» こんばんはー!!発狂(笑)なるべく早く更新しますね(笑)いや、俺じゃ無いとヤバイです←慌てて直しました！教えてくれてありがとうございます！！頭がボケてましたね(笑)だめだこりゃ(( (2015年12月22日 0時) (レス) id: 22e10b482d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：書店員。
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/syotenin711/
作成日時：2015年10月26日 23時
