【実iｼ兄i者】どうにかしてください。【fj】

幼馴染み　12。 ページ12

「ふーん…本当に付き合って無いんだよな？」


『それは切腹してでも誓えます』


それいつの時代だよ！とキヨさんは少し笑う。
いや、私はこれでも至って真面目だ。大真面目！！


まぁ、横でフジくんはダメージを受けたらしく、しゅん…と肩をすぼませているけれどもそんなの気にしない。


「へぇ……でも本当に珍しいモンだよな、結婚も、ましてや付き合ってもねーのに同居なんて」

「でも俺は結婚するつもりだよキヨ…」

「ちょっとお前は黙ってろ」


呆れた様に溜め息をつくキヨさんに苦笑する。
生憎これは母が仕組んだ事なので。頭のネジがぶっ飛んでいるのはなんだかんだで母も入るだろう。


だって！！私！！子供じゃあるまいし！！？
成人してるよ！！？立派にね！！！？



実の娘ながらも今回の母の考えは分からない。
まぁ、昔からなんでもアバウト、ポジティブ思考ではあったが。


『苦労人なんですよ……私って…』

「あ、お、おぅ……もう察したから何も言うな！！」


死んだ魚の目をして呟く私に、キヨさんは焦りながらも背中をさすってくれる。
おまけにフジくんも大丈夫？なんて言って頭を撫でてきたから。


もう何か何だかわからなくって、むなしくて。
いらんことはしなくていいのよ、フジくん。


けど、それも彼のまっすぐな良心。
それをへし折れる程の強さも、行動力も持っていない。


結局私はされるがまま。


「……よし、俺もう帰るわ。実況録ったし！」


そう言うが否やなんの迷いも無く玄関へと向かう。
待って、と止める私にも、彼は気づかない。



え、いや、だって、ねぇ…？



『もう電車、終わってますよ…！？』


「…………あ"」


時計を指差して言う私に、キヨさんも流石に青ざめる。
すぐにぐるん、と驚く位のスピードで体を私の方に向けると、



「それじゃ泊まるから朝まで宜しく」


『ぇ"え"ぇ"ｯﾂ！！！？』


ぽん、と一瞬私の肩に手を置くとリビングへと消えていく。
すると聞いた事があるCMの音と、


「あ！のぞみーるが髪切りたいって言ってる！！俺も切りたかったし、明日切るかなぁ…！！」


聞こえる大きな声が。
やっぱり騒がしいのは変わらない様で。


それでこそキヨさんだ、と頷いている私に、フジくんが乗っかってくる。


「………Aは静かな方が好きだよねぇ……俺、静かだもんね？？」


『……すくなくとも静かでは無いかなぁ』


有頂天になるな、と言う割りに。
一番なってるのは君だしね。

幼馴染み　13。→←幼馴染み　11。

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す