君は 53。 ページ8
『……ぁ"』
冬休みも終わって、何事も無く学校に行く。
こんな意味の分からない生命体のような声を出しても仕方無いじゃないか。
だって、
緋月「夕立くんは始業式には出席しないの？」
『…レトさんが大丈夫だ、って……』
始業式だから、彼女がいた。
この学校の中で、唯一会う回数が多い人。
にこっ、と私を安心させるために笑ったであろうその笑顔にも、絶えられない程の恐怖を覚える。
やばい、足も震えてきた。
『は、……え…はぁっ………は、』
口だって上手く動かせ無いし、視界は今にもブラックアウトしてしまうそうで。
怖いけど、ここで倒れて先生に触れられるとなると私もう駄目なのだ。
ここはもう、絶えるしかない。
緋月「大丈夫…？具合悪いけれど…」
『ッ！！大丈夫……です、…』
手を延ばしてきたので咄嗟にそこから後ろへと足を動かす。
来ないで、やめて。
私が逃げている事にようやく気づいたのか、彼女は少し傷ついた顔をしながらも微笑んだ。
緋月「夕立くんは良いよね、大切にして貰えて。」
『……は…？』
目を伏せ、力無く話出す先生。
普通なら、綺麗だな、と見とれるであろうその姿でさえも私には苛立ちしか募らない。
大切にしてもらえて？そんなの、先生の方が私より何倍も楽に決まってる。
緋月「君は彼に取って特別なんだよね、それがもう私はうらやましいよ。
……ごめんね、生徒にこんな事言っちゃいけないんだけどね。」
『……ちがう。』
…違うよ、先生。
私は少なくとも、先生よりも沢山泣きたくなったり、生きたく無くなったり、苦労してる。
それってね、先生。
ただの嫉妬って言うんだよ？
緋月「！本当に具合悪いよね！？やっぱり寝た方が…！！」
『心配入らないです…やめて下さい！！』
緋月「いいえ、その顔色じゃ寝ていた方が…」
レト「緋月先生！！」
レトさんが来たときには、遅かった。
もうさっきの発言の時に、彼女は私の腕を掴んでいたのだ。
それを見、私をとても心配そうに見上げるレトさんに私微笑もうとしたその瞬間。
ぶつり、と何かが切れる音と同時に。
私の視界は黒に染まった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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*:まりな:*(プロフ) - ラブライブとかも好きなんですか？！趣味が合いすぎて怖いです…w1ファンとして応援してます！ (2020年8月6日 0時) (
レス) id: ce0c123210 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 続きが気になります、、、！更新頑張ってください！！ (2019年8月13日 18時) (レス) id: 491ab1b2f5 (このIDを非表示/違反報告)
だんご(プロフ) - すごくいいところで終わりましたね...もう続きないんですか？もし宜しければ続きが見たいです！ (2019年7月13日 16時) (レス) id: 691d41a0d1 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗(プロフ) - 続きが気になって夜もうずうずしてます！！更新頑張ってください！！ (2018年1月4日 5時) (レス) id: 33bb28b9df (このIDを非表示/違反報告)
佳音 - ふぎゃああああああああああああ//レトさん優しスギィ！皆面白イィィィィ！フジも結構好きィィィ/…すみません(´；ω；`)でも、ほんっっとに面白かったです！続き待ってます∩^ω^∩ (2017年7月2日 20時) (レス) id: 629086881d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：書店員。
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/syotenin711/
作成日時：2016年1月24日 16時
