君は 52。 ページ7
フジ「それじゃ、またね。」
『らじゃっす！』
私の頭を撫でて微笑んだフジは手を振って家へと帰って行った。
キヨも私と目が合うと、素っ気ないと思うがひらひらと手を振る。
それに私がこれまた笑顔で振り返したのに驚いたのか、最後は面白そうな顔をしていた。
レトさんは駅まで皆を送っていくので、その間にさっき時間も遅くなったので食べた夕食の食器を洗い出す。
いつもより何倍もの量のお皿にふと、家に居た頃が懐かしく感じた。
そうそう、こうやって、お母さんの代わりに私が洗ってたっけ。
一回でもいいから、隣に並んでお手伝いしてみたかったなぁ。
『……お姉ちゃん。』
あーぁ、お姉ちゃんが羨ましい。
女の人も怖くなくて、普通に大学通ってて。
今も女の子の友達と、普通に笑って過ごしてる。
全部、私には出来ない事。
別に、思いふけるのは良いでしょう？
叶わないって、分かってるから。
＿＿＿＿だから、私が！
＿＿＿＿要らない、って分かんないの！？
突如、思い出したくもない記憶と共に頭が押し潰されるような痛みが走る。
やめて、やめて。
痛いのは、やだよ。
『……落ち着け、落ち着け……』
発作、ただの発作なんだから。
落ち着いて、安静にしなくちゃいけない。
ちなみに言ってしまうと、私は元々こんな恐怖症を患っていた訳ではない。
……あ、これは皆分かってるか。
どこかで、その恐怖を植え付けられたから。
私の場合は段々とエスカレートしていったのだ。
覚えてない、顔は思い出せない。
思い出せるのは、聞き慣れた女子特有の高い声。そして、手。
母かもしれない。
姉かもしれない。
それとも、友達かもしれない。
あまりの恐怖に記憶が飛んでしまったので、相手が分かる筈もなく、毎日ただただ怯えて過ごす事になった。
……だから結果、皆を嫌ってしまった。
相手が、わかったら。
少しはマシになるのだろうか、頼れてしまうのだろうか。
昔は頼りまくっていた姉。
今、助けを求めたら。
『お姉ちゃんは、助けてくれる…？』
こんな、我が儘な妹からのSOSの信号を。
＊＊＊＊＊
少し過去に触れてみたよ。
私って、なんだかんだでドロドロ(？)した感じの関係をおもしろく思っちゃうタイプ(ドラマに限る)なので、どうしてもこうなってしまう…!!(笑)
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 843人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
*:まりな:*(プロフ) - ラブライブとかも好きなんですか？！趣味が合いすぎて怖いです…w1ファンとして応援してます！ (2020年8月6日 0時) (
レス) id: ce0c123210 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 続きが気になります、、、！更新頑張ってください！！ (2019年8月13日 18時) (レス) id: 491ab1b2f5 (このIDを非表示/違反報告)
だんご(プロフ) - すごくいいところで終わりましたね...もう続きないんですか？もし宜しければ続きが見たいです！ (2019年7月13日 16時) (レス) id: 691d41a0d1 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗(プロフ) - 続きが気になって夜もうずうずしてます！！更新頑張ってください！！ (2018年1月4日 5時) (レス) id: 33bb28b9df (このIDを非表示/違反報告)
佳音 - ふぎゃああああああああああああ//レトさん優しスギィ！皆面白イィィィィ！フジも結構好きィィィ/…すみません(´；ω；`)でも、ほんっっとに面白かったです！続き待ってます∩^ω^∩ (2017年7月2日 20時) (レス) id: 629086881d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：書店員。
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/syotenin711/
作成日時：2016年1月24日 16時
