君は 81。 ページ38
キヨ「Aッツ！！！！！！！」
『あ、キヨやっほ〜』
勢いよく保健室のドアを開けて入ってきたキヨに笑うと思いっきり肩を掴まれた。
キヨ「お前っ、お前ッッ！！！…………〜〜っ、」
ガクガクと揺らされて若干酔いそうになったけれど、キヨの必死な顔を見てなんとか我慢する。一緒に来たであろう他の3人も視界の端で捕らえたが、皆不安そうな顔をしていた。
フジ「ほらほらキヨ。Aちょっと酔いそうになってるよ。………大丈夫？」
『ん……沢山寝たし大丈夫。』
そっか、と安心したようにフジは微笑む。私の秘密を知っている彼なので、聞きたいことは沢山あるだろう。
そして、そうなった理由も多分、フジはもう気づいている。
それでも優しく笑ってくれる親友の優しさが酷く嬉しかった。
ヒラ「話はキヨ達に聞いたけどさ〜、A4日も学校来ないしさ！」
こーすけ「レトさんに聞いても『まだ寝てる、いつ起きるかもわからん』って言われてさ」
ほんとに心配だったよ。とヒラは何故か泣きそうになってるし、こーすけも黙り込んでいる。
沢山迷惑かけたなぁ、と思った私は、もう大丈夫、大丈夫だからとヒラの頭を撫でる。
『こーすけもごめんな。アブさん呼んできてくれたのこーすけなんだろ？助かった』
こーすけ「あの状況みりゃ事情知ってる奴なら慌てるわ！！！キヨは呆然としてるしよ！！！」
『それはそれは…』
はは、と苦笑すれば、入って早々私を揺さぶった後はじっと黙っていたキヨが辛そうに私に謝る。
連れてきてごめん、と。
『……なんでキヨが謝んの？』
キヨ「だって俺が断ってれば良かったんだ。あそこでわかった、って言ったから…」
ううん、キヨ。違うよ。
『多分、お姉ちゃんは自分は家族だから大丈夫とか言ったんだろ？
…それに、俺もそろそろお姉ちゃんと話さなきゃとか考えてたから気にしないでいいよ。
ううん、気にしないでほしい。キヨが辛くなる必要は無いよ。』
な？と片手を握ればキヨの瞳はゆらゆらと揺れ、やがてしっかりと頷いた。
ヒラ「あのさ？A」
『おーなにヒラ？』
ヒラ「ごめんけど…聞いてもいい？」
お姉さんとのこと。
そう言ったヒラにキヨが噛み付こうとしたけどなんとか押さえ込む。皆知りたがってるんだ。私の大切な友達、だから。
『……うん、じゃあ話をしよっか。』
知って欲しい、と思うんだ。
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*:まりな:*(プロフ) - ラブライブとかも好きなんですか？！趣味が合いすぎて怖いです…w1ファンとして応援してます！ (2020年8月6日 0時) (
レス) id: ce0c123210 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 続きが気になります、、、！更新頑張ってください！！ (2019年8月13日 18時) (レス) id: 491ab1b2f5 (このIDを非表示/違反報告)
だんご(プロフ) - すごくいいところで終わりましたね...もう続きないんですか？もし宜しければ続きが見たいです！ (2019年7月13日 16時) (レス) id: 691d41a0d1 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗(プロフ) - 続きが気になって夜もうずうずしてます！！更新頑張ってください！！ (2018年1月4日 5時) (レス) id: 33bb28b9df (このIDを非表示/違反報告)
佳音 - ふぎゃああああああああああああ//レトさん優しスギィ！皆面白イィィィィ！フジも結構好きィィィ/…すみません(´；ω；`)でも、ほんっっとに面白かったです！続き待ってます∩^ω^∩ (2017年7月2日 20時) (レス) id: 629086881d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：書店員。
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/syotenin711/
作成日時：2016年1月24日 16時
