君は 73。 ページ30
レト「さーてっ、着いたで！A……ちゃん？」
『…れとっ……さっ、』
レト「落ち着いて！深呼吸！！ほら、吸って、吐いて…ゆっくり…、うん、そうそう」
血相を変えたレトさんがすぐに私の隣へ来て、背中を擦ってくれる。口から出るのはひゅう、ひゅう、と乾いた音ばっかりで。体は凍えている様に震えている。
それでも私に何があったとすぐには聞かないレトさんは優しい。
＊＊＊
レト「…落ち着いた？」
家に入って、暖かいココアを淹れてくれた。私の隣に座って優しく笑ってくれる。私も小さく頷くと、それが合図かのように口を開いた。
『…お姉ちゃん、…が、居たんだ』
それだけで、全てが伝わる。
嬉しくて嬉しくてたまらないのに、なんであんなに怖いのだろう。
きっと、私がこんな体質だから＿＿
＿＿＿＿あれ？
『ねぇ、レトさん』
レト「っ、……ど、どしたん？Aちゃ＿」
『どうして…どうしてレトさんそんな顔するの？』
そんな、辛そうな顔。
私がそう告げると本人は間抜けな声を出してピシリと固まる。
良かったね、って喜んでくれるんじゃないの？
私、前どうしてるの？って聞いたよね？
じゃあ、私がお姉ちゃんに会いたいって分かってるよね＿＿＿？
『レトさん、私とお姉ちゃん会わせたくないの？』
するりと出たその言葉。
信じたくはなかったけれど。
レト「あっ、あかんなぁ…ほんま……
……そんな、
そんなわけ、無いに決まっとるやん」
本当に顔に出やすいレトさん。
その苦そうな笑顔は、
私の問いかけに確信を突くのは当たり前だった。
ガラガラと何かが崩れはじめる。
いつだって優しいお姉ちゃん。
いつだって優しいレトさん。
レトさんがお姉ちゃんを嫌うはずがない。じゃあなんで会わせてくれないの？
…レトさんは、お姉ちゃんが嫌い？？
『優しいよ、お姉ちゃんは』
レト「おぅ…分かっとるで…」
私をかくれんぼ中に驚かそうとするお茶目な所はあったけど、お姉ちゃんは自分の部屋で私を看病してくれたし、可愛い熊の縫いぐるみもくれた。
けど、あの部屋は寒くて暗かったっけ。
…あぁ、節電ってお母さんが言ったのか。
大丈夫？ってお姉ちゃんが来て。大丈夫、って答えたら笑ってくれた。
その時、お姉ちゃんの後ろでドラム缶がガラガラ転がって…
＿＿＿＿＿あれ？どうしてドラム缶？
【 ヒトの記憶は都合よく書き換えられる 】
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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*:まりな:*(プロフ) - ラブライブとかも好きなんですか？！趣味が合いすぎて怖いです…w1ファンとして応援してます！ (2020年8月6日 0時) (
レス) id: ce0c123210 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 続きが気になります、、、！更新頑張ってください！！ (2019年8月13日 18時) (レス) id: 491ab1b2f5 (このIDを非表示/違反報告)
だんご(プロフ) - すごくいいところで終わりましたね...もう続きないんですか？もし宜しければ続きが見たいです！ (2019年7月13日 16時) (レス) id: 691d41a0d1 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗(プロフ) - 続きが気になって夜もうずうずしてます！！更新頑張ってください！！ (2018年1月4日 5時) (レス) id: 33bb28b9df (このIDを非表示/違反報告)
佳音 - ふぎゃああああああああああああ//レトさん優しスギィ！皆面白イィィィィ！フジも結構好きィィィ/…すみません(´；ω；`)でも、ほんっっとに面白かったです！続き待ってます∩^ω^∩ (2017年7月2日 20時) (レス) id: 629086881d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：書店員。
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/syotenin711/
作成日時：2016年1月24日 16時
