君は 56。 ページ12
『……ん、』
レト「Aちゃん!!」
目を開けると、視界いっぱいのレトさんの顔がそこにあった。
驚いて目を丸くした私にレトさんはケラケラ笑う。
レト「起きてよかったぁ。俺、もうすぐ学校行く時間やったから。」
寝不足はもう大丈夫?、と笑い私の頭を撫でてくれるレトさん。多分、彼が家まで送ってくれたのだろう。
学校に行く時間…?
『あ、7時58分…』
紛れもなく朝。
時間も、窓から漏れている陽射しも、少し低い気温でさえも。
レト「学校行く?連絡して、遅刻しよか。」
自分のスマホを持って聞いてくれるレトさんに、私は小さく頷くとベッドから降りてクローゼットを開ける。
『…あれ、無いや』
レト「……あー、ごめん。ジャージ着てるやろ?あの…制服はあそこ」
顔を真っ赤にして、しどろもどろになりながらも机の上にきちんと畳まれた制服を指差す彼。
最初こそ、頭上に?を浮かべるだけだった私も、段々と頭が動きだしすぐに顔に熱が集まる。
レト「ぁあああごめん!!緋月先生にして貰うのが一番ええと思ってんけど…!!
Aちゃんが嫌かなーって…」
両手をバタバタと振り回しながらも弁解を始めるレトさんに、私は笑い返す。
そんな私を見て、レトさんはきょとん…とした顔をした。
『うん、緋月先生にしてもらうのは苦手。別にあれじゃん?ズボンは制服のままだし、スペアもあるし。気にしなくて良いよ。』
着替え位で、いちいち女々しいと自分でも思うし、しかもさ小学校低学年は体育の時間の着替えは男女一緒だったしね。( ※それとこれとは別 )
『だから、レトさん。謝らなくて良いよ。』
そう言ってレトさんを部屋から追い出しシャツに着替える。スボンはさすがに皺だらけなのでもしもの時用のスペアを履いた。
『レトさぁーん、おにぎーり!』
レト「はいはい、これやろ?」
レトさんが即興で作ってくれる暖かいおにぎりのラップを半分取り、ご飯を口に頬張る。
『んー、やっぱりまんぷく度と体力は別だね』
レト「急にシレン出してきてどうしたん?」
笑いながらも、私の荷物を持ってくれるレトさんには頭が上がらない。
私も靴をはくと、ドアの鍵を閉めるレトさんに1つ、尋ねた。
『ねぇ、レトさん。お姉ちゃん。元気かなぁ』
レト「…仕事頑張ってる、言うてたで。」
唯一連絡を取っているらしい彼には、姉は会うのだそう。
だったら私は?、なんてね。
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- 恋愛運: ★★★☆☆
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西 - この方角に福があるはずです
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*:まりな:*(プロフ) - ラブライブとかも好きなんですか?!趣味が合いすぎて怖いです…w1ファンとして応援してます! (2020年8月6日 0時) (レス) id: ce0c123210 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 続きが気になります、、、!更新頑張ってください!! (2019年8月13日 18時) (レス) id: 491ab1b2f5 (このIDを非表示/違反報告)
だんご(プロフ) - すごくいいところで終わりましたね...もう続きないんですか?もし宜しければ続きが見たいです! (2019年7月13日 16時) (レス) id: 691d41a0d1 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗(プロフ) - 続きが気になって夜もうずうずしてます!!更新頑張ってください!! (2018年1月4日 5時) (レス) id: 33bb28b9df (このIDを非表示/違反報告)
佳音 - ふぎゃああああああああああああ//レトさん優しスギィ!皆面白イィィィィ!フジも結構好きィィィ/…すみません(´;ω;`)でも、ほんっっとに面白かったです!続き待ってます∩^ω^∩ (2017年7月2日 20時) (レス) id: 629086881d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:書店員。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/syotenin711/
作成日時:2016年1月24日 16時