【実lｼ兄l者】ちっちゃい平l和l組拾いました。【平i和i組i】

会社にて。[1-1.] ページ25

『(朝からだるい……のは週明けの特徴か。)』


朝、通勤電車に揺られながらスマホをボーッ、とみつめる。
このまま寝てしまいたいのだが、一度寝るとほとんどの音に気づかない為中々外で寝る事は少ない私。


…まぁ、朝は遅刻は嫌だと思ってるのか家を出る1時間半前には目覚めるのだけれど。

………いや、最近はぴーちゃんによく起こされるか。
お腹空いたーっ、って。あの、こっちは寝起きで全然空かないんですが。


それでも皆のお陰で二度寝という悪夢は起こらなくなったし、感謝なんだろうな。



私が降りる駅の名が車内に響く。
朝なのに重たい腰を上げて、私は電車から降りた。


「A！！」

『わっ…！？おはよう、ヒラ…』


おはよっ、と可愛い笑顔を私に見せるヒラ。
因みに部署は一緒。こーすけだけが違って嘆いてたのは今でも覚えてる。


…と、思えば後ろにこーすけも。


『おはよーこーすけ。……あれ、フジは？』

「はよ、さぁな？……今日は早く行くから！ってLINEきたけど」


スマホを取り出して、LINEのトーク画面を見せるこーすけ。
ほんとだ、確かに書いてある。


この駅は会社の近くと言う事もあり、私達4人の待ち合わせ場所になっている。私とフジは違う路線からくるのだが、ヒラとこーすけは家が近いらしくいつも一緒に来ていた。



……でも、フジがここに来なくって、先に行ったのは初めてだ。
なんでだろう、と最初は首をかしげたがすぐにハッとする。


ま、まさか……



「あのさ！Aの家にキヨが居るらしいんだけど、変な事されてない…？？」


「あ！！そうそう！！俺もそれ言おうとしてたんだよ！！」


心配そうに私を見つめるヒラと、お父さんらしく私にキヨくんの説明をしてくれるこーすけ。

…ヒラはともかくこーすけ、あんたはキヨくんと家族か？？家族なのかな？


『……あー…うん、フジが喋った？？』


「「もちろん」」


真顔で返す二人に、周りには言わない様に釘をさす。
こんな秒速で話が伝わるとは何事でしょうか。


まだ話が伝わる二人だったから良かったものの、他の同僚に知られて変な噂立ったらどうすんの。


週明け早々めんどくさい事に遭遇し、頭を抱えながら。
二人と会社へと道を歩き出す。

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