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会社の同僚。 [1-3.] ページ19

「あ、フジくん?どして…」


「『…え?』」


背後から聞こえたレトくんの声に、二人して驚きながら振り返る。
私は、フジも振り返った事に。フジは私も振り返った事に互いに驚いて目を見開いた。


「なっ、フジくんAちゃんと知り合いやったん??」

「えっ、あ、うん…そうだけど……」


此方に駆け寄りながらも、人懐っこい笑顔で話すレトくんに、今回ばかりはフジもたじたじ。


そして、困った様にこっちを見てきた。


『あはは、知り合いだったんだね。あのね、レトくんには今お世話になってるの………えーっと、アブの一件で。』


私が苦い顔をしたのが分かったのか、フジはあぁ、と頷いて同情した様に私の頭を撫でた。
ありがとう、会社で優しいのは君くらいのモンだよ。


「………会社一緒なん?フジくん。」

「うん、入社も一緒だったんだ。」


ふーん、と呟いたレトくんは、フジを呼び寄せ、私に聞こえないように二人で喋り出す。


『?』


何を話してるんだろう、と私が一歩近づくとレトくんは肩を大きく揺らし数歩私から離れ出す。
あ、聞かれたくない話題??


「なぁなぁ、実際月収なんぼなん?」

「はっ!?」


会話は聞こえないけど、明らかにフジが驚いてる、しかもキョドってるよ。
失礼な事聞いてないかなーっ、なんて心配になるけど、結局は何話してるのかなんて聞こえやしない。


「いや、教えてくれたら俺らも我慢しなあかんとか分かるからさ!」

「……?レトさん??何、Aと一緒に住んでるの?」

「え"っ、」


い、いやぁ食事とかやん!と焦ったレトくん。それがその時唯一聞こえた言葉。


戻ってきたフジは怪訝な顔をして、私に聞いた。


「ねぇ、二人ってさ。付き合ってんの?」

『ううん、付き合ってないよ。』


どうした?、と尋ねる私にフジは安心した様な顔をしたが、その後も私を送ると言ってきかなかった。
これにはレトくんと二人で困り顔。


だって、レトくんの家は私の家だし、しかも私の家にはキヨくん達もいる。
すると、運よく電話が鳴ったのでその場から逃げる様に電話を開く。


『あ、もしもし!』

『あー、俺。キヨ。……なんか遅くね?』


心配そうに尋ねるキヨくん。携帯持ちづらいだろうにかけてくれる優しい所はやっぱりあるんだと嬉しくなり微笑んだ私。


『……?おい、どうした?』

『あっ、そうそうキヨくん。あのね……』

取り合えず、フジの事を説明しなくては。

悪気は無かった。 [1-1.]→←会社の同僚。 [1-2.]


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ちゃこ(プロフ) - 更新待ってました!とても面白いのでこれからも頑張ってください! (2016年10月2日 1時) (レス) id: aa2c74628d (このIDを非表示/違反報告)
どこかの神(笑) - 面白いです!更新頑張ってください! (2016年9月26日 17時) (レス) id: f534bfd0c3 (このIDを非表示/違反報告)
鏡音MOCHI - 完成したので。[1-2]の某王道ゲームの某が棒になってますよ! (2016年8月25日 17時) (レス) id: 6a72063bc0 (このIDを非表示/違反報告)
書店員。(プロフ) - 靺乃。さん» ありがとうございます!そして返信遅くなってすみません…(><)私も皆と絡ませると楽しくて書いてるのでそう言って貰えて嬉しいです(笑)まだまだ絡ませますのでお楽しみを!(笑) (2016年7月19日 0時) (レス) id: 91728adf3a (このIDを非表示/違反報告)
靺乃。 - 面白いです、皆と夢主ちゃんの絡みが見てて面白くて、無意識ににやにやしちゃいます、( (2016年7月2日 12時) (レス) id: ef3a5580a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:書店員。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/syotenin711/  
作成日時:2016年1月19日 0時

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