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「…それ、俺の台詞なんだけど……」
呆気に取られたように、驚いた顔をして。
けれどすぐ優しい笑顔に変わる。あぁ、いつも見てきた笑顔だ。
「ほんとAって優しいのな」
『んんん？優しくないですよ、むしろキツい位です』
「んなことねーって！じゅうぶん優しい！じゃあ俺はどうなんの？」
『………………足フェチ？』
「ちがうっっ！！」
ボケればツッコミが帰ってくる。
なんだか新鮮で、新しくて、嬉しくて。
そこまで話して目が合って、どちらともなく笑い会う。
多分、それが貴方のお陰なのだろうけど。
きっと明るい貴方は気づいてない。
＊＊＊
…ところでちなみに、私はやっぱり気になっているんです。
キヨさん、貴方の持ってるお弁当。
やっぱり、栄養は大事だよね。でも、毎日弁当って…なんか味気ない。
呼ぶ？そして食べてもらう？
いやいや、なんか申し訳ないし図々しい。
あっ、小さなおかずを作って半分あげるのはどうだろう。
それなら作り過ぎたって言い訳もきくよね！
『キヨさ……』
「あのさ、我が儘だと思ってくれて良いけどさ」
いつも通りで話せよ。
顔を伏せるキヨさん。いつも通り。私が今までの会話で可笑しな所は(多分)ないけれど、なんとなく意味はわかる。
『……キヨくん、って呼べば良いのかな？』
「ん、そゆこと。あんまし気にすんな。歳とか、あんま関係ねーし」
まず俺は気にしない。
嬉しそうに、自分を指差して笑う。昔で言えば私の方が歳上なのに。
『今は私が年下なんだもんね。…こんがらがっちゃうよ』
「それはぶっ飛んだ事が起きてたからだろ？
にしても不思議だよなー、青い狸がいる世界でもあるまいし」
『そもそも電話番号が繋がったっていうのがねぇ。キヨくん番号変えてるの？』
それだったのなら、また違う道も見えるかも。
軽い気持ちでそう問えば、分かりやすく肩をビクリと揺らし。
……けれどすごい笑顔で変えた。と答える。
嘘を言っていないのは伝わるのだが、なんとなく引っ掛かる。それは、すこし別のこと。
悶々と悩んでいると、時間に気づいたキヨさんがそろそろ帰ろうと言った。
まだ外は明るいのに、暗くなり始めている。
俺はこれを食べるから、と弁当の入った袋を見せ、笑うから。
『よかったら私、ご飯作るよ？』
「えぇ？」
『えっ？』
………飛んでもなくぶっ飛んだ事に言ってしまった。
違う！迷惑にならない程度にしたかったのに！！！！
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西 - この方角に福があるはずです
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波菜痢 - キヨさん可愛すぎですwありがとうございます！更新頑張って下さいね！ (2017年8月9日 20時) (
レス) id: 92e7b0d2b2 (このIDを非表示/違反報告)
C夜(プロフ) - つ、続きをっ！！続きがきになって眠れませ((ｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝ とても面白かったです！ (2017年5月26日 0時) (レス) id: 0c5dd60cdb (このIDを非表示/違反報告)
書店員。(プロフ) - 山田さん» わわわ、ありがとうございます〜！ゆっくりで本当にすみません！更新頑張りますねっ！(`'∀'´)♭ (2016年12月11日 23時) (レス) id: 91728adf3a (このIDを非表示/違反報告)
書店員。(プロフ) - 未愛さん» 返信遅くなってすみませんー！！twitterの方でも、フォローありがとうございます…！相変わらずのゆっくり更新で申し訳無いです…;;最近はとても寒いので、未愛さんもお体にはお気をつけて下さいね。(´v`*) (2016年12月11日 23時) (レス) id: 91728adf3a (このIDを非表示/違反報告)
山田 - このお話とても好きです。 これからも頑張ってください。応援してます！ (2016年11月4日 0時) (レス) id: 5d5cffa5f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：書店員。
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/syotenin711/
作成日時：2016年7月19日 0時
