【実iｼ兄i者】過去の君と、未来の私。【ky】

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大学も終わった私は、近くのショッピングセンターに買い物に来ていた。
因みに今度やりたいゲームの予約と、下見が主になのだけれど。


ツイッターに『新しいゲーム予約する、楽しみ』と打つと昔からよくリプをくれる人達が送ってくれる。
なんの変鉄もないこの文字でも、興味や共感をしてくれる人がいて素直に嬉しい。


少し微笑んでスマホをカバンにしまう。
そう言えば、キヨくんがいつも電話をかけてくる時間にはかえらなきゃね。


そう思っていると、どんっ、と誰かにぶつかった。


『あっ、す、すみません…！！』

「…こっちこそ、すみません」


やばい。そう思って慌てて謝ると、相手の人も小さく返事をした。
目の前にうつる赤。それはその男の人の髪の色だった。

呆気に取られていると、不思議そうに首をかしげる男の人。
今時赤髪とかキヨさんしか居ないと思っていたからすごくびっくり。それより相手に迷惑をかけている、と思った私は、


『す、すすすすみません…！赤い髪、珍しいですね。似合ってます』

「！…ありがとうございます。じゃ」


ぺこり、と頭を下げると相手も優しく返してくれた。
けど、しっかりと目を見て会話をしたとき、少し目を見開いたのは気のせいなのかな。


……それにしても、キヨさんに似てたなぁ。

なんて、本人に会う訳無いのにね。



(こっそり会いたいと思うのは、電話があるからか、憧れか。それとも違う何かなのか。)


(私にはまだ分からない)

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