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「天宮……は、この間、おれも会った、あのメガネの人だよな」
「ああ……そういや、お前は、相川のことも天宮のことも、知ってるんだよね」
「そして――相川の方が、阿良々木の彼氏」
「だね」
「ふうむ」
腕を組んで、難しい顔をする浦田くん。
考えごとをしているようだが、似合わない。
「なんだよ。それがどうかしたの？」
「いや、普通、あの二人だったら、天宮の方を選ぶんじゃないかと思って。
どうして阿良々木は天宮じゃなくて相川と付き合ってるのか、ふと、不思議に思っちまった」
「どうしてって……」
そんなことを訊かれても。
なんだその質問。
「二人ともイケメンだとは思うが、性格が、月と鼈だろ。
おれの見たところ、天宮は優しいお兄さんだったが――相川は、そう……悪意の塊だ」
「相川も、やっぱりお前に言われたくはないとは思うけれどね」
まあ、浦田くんは相川から割と酷い言葉を浴びせられているから、それはわからなくもない。
それに較べれば、天宮は浦田くんに優しかったからな。
優しくて――厳しかった。
ちゃんと、お兄さんしていた。
子供から見れば、不思議かもしれない。
「けれど、天宮は私にとってそういう対象じゃないからね――あいつは恩人なんだよ。
詳しくは言えないけれど。天宮の方だって、私なんか願い下げだろうし。
それに、そもそも私はあの性格を含めて、相川のことが」
うう。
さすがに口にするのは恥ずかしいな。
私は文末を濁した。
浦田くんはそこを突っ込んでくるような意地悪なことはせずに、「そうか」と、頷いた。
「皮肉な話だな」
「皮肉って、何のことだよ」
「分からねえか？ じゃあひき肉な話だなと言い換えよう」
「益々わからなくなったぞ!?」
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灰猫(プロフ) - きゆかさん» 初コメありがとうございます！ヮー！！更新遅くてすみません……！！これからも読んで頂けると幸いです！！ (2022年9月7日 21時) (
レス) id: 0b53369cd7 (このIDを非表示/違反報告)
きゆか(プロフ) - 初コメ失礼します、更新うれしいですありがとうございます…！！いつも楽しく読ませていただいてます！これからも応援してます✨ (2022年9月7日 20時) (レス) @page48 id: 533f2abba6 (このIDを非表示/違反報告)
灰猫(プロフ) - realさん» わー！いつもありがとうございます！！これで化は終わりなのでせめて最後まで頑張ります！！ (2022年8月15日 0時) (レス) id: 0b53369cd7 (このIDを非表示/違反報告)
real(プロフ) - 毎回コメント失礼します。あ、めちゃくちゃ待ってましたキャットターン()今回も最後まで楽しませて頂きます！ (2022年8月10日 19時) (レス) id: 3d1cb866c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灰猫 | 作成日時：2022年8月2日 17時
