角名くんの標準語講座

標準語講座24 ページ25

A「な、何？」




無視されなかったことにホッとする。




角名「聞きたいことがあるんだけど」




A「え？でも授業始まっとるし…」




角名「サボる」




A「！？アカンやろ！」




角名「俺は授業より、柏木に聞きたいことがある」




A「…何？」




柏木は観念したようにこちらを向いた。




角名「何で逃げるの？」




A「に、逃げてなんか」




角名「逃げたじゃん」




A「…」




柏木はうつむき、ポツリと呟いた。




A「角名くん断ったやん。あんなに頼んでも引き受けてくれへんかったから、諦めよ思てん。せやけど何か角名くんと一緒に居るの何か…」




角名「何か？」




嫌、とか言われたら俺結構ショック何だけど。




A「苦しいねん」




角名「！」




A「なんや胸が、キューッってなって苦しいねん」




角名「柏木それって」




A「？」




角名「嫌…いい。それより、訂正させて…？」




A「な、何を？」




角名「教えて上げる」




A「…？！？え、ええん！？」

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