検索窓
今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:1,117 hit

機動力 ページ5

「どの口が言ってんの?泣くどころか、笑ってるクセに……相変わらずタチが悪いね。"カルマ"くん」

私はそう言って、彼を見つめる。
彼は私から視線を外すと、黒子くんへと向ける。

「キミ達が転校生?女子1人、男6人……逆ハーってやつ?」

「……たまたま同じ学校から来ただけなのだよ」

「真太郎。たまたまじゃない。必然だ」

赤司くんはそう言うと、カルマくんへと視線を向ける。

「それより、キミが僕達を見下ろす位置にいるのは気に入らないな。降りてきてもらおうか」

「えっ……」

どういう、こと?
降りてきてもらう?

「降りてもらうって、どうやって?」

「簡単だよ。暗殺者らしく、暗殺で勝負をしよう。チームは7人。大将は僕と君。どちらかの大将が首を落とされたら負けだ」

「なっ!?」

「ちょっ、ちょっと待って!」

赤司くんの言葉に私は驚くしかなかった。
今日転校してきて、暗殺で勝負!?
ちょっと待ってよ……。
かけるのは互いの首って……無謀にも程がある。

「……おもしれー。オレは乗った!」

「俺もっス」

「俺もなのだよ」

「え〜、てか7人って俺も入るんじゃん……」

「赤司くん、あたしは……」

「お前は鷲沼さんと交代だ」

「……えっ!?交代!?なんで!」

私は思わず、声を上げる。
そりゃそうでしょ。
私、転校生じゃないよ?
そう思って、赤司くんを見つめる。

「……僕の命令は絶対だ。異論は認めない。何か異論があるなら、成果を出して言うんだな」

「……」

お、横暴だ。
想像以上の横暴だ……。
あまりのことに、放心していると、ポンと肩に手を乗せられた。

「すみません。実は……さっきので、桃井さん足を怪我してしまって……桃井さんの代わりをお願いできませんか?」

「怪我……」

そういえば、少し派手に転んでたっけ……。
どちらにしろ、私が原因!?
それで、怪我人の代役ってこと!?

「……」

「おい、テツ。余計に放心しちまったぞ」

「そうですね。どうしましょう……」

「問題ない。手はある。それに、彼女の機動力は重要だ」

3人がそう話していたのを、私は全く知らない。

有効打→←体育の授業



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 5.5/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:黒子のバスケ+暗殺教室 , , 二次創作+オリジナル   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アマユリ | 作成日時:2021年12月30日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。