素直じゃない赤 (ページ26)

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面識ページ26

それからしばらくして、僕は運転手に連絡をし、鷲沼達を家に招いた。
大輝達には車の中から連絡をし、僕の部屋で落ち合った。
中にはカルマ達もいるが……まぁ良い。

「さて、事は急を要する訳だが……」

「赤司っち。先に説明してほしいっス」

「僕の言葉を遮るな涼太。ペナルティで、明日誰よりも早く学校に登校して、旧校舎を全て手入れしろ」

「ちょっ！マジっスか！？」

「当然だ。なんたって、僕の言うことは絶対だ」

僕がそう告げると、テツヤが口を開く。

「けど、赤司くん。ボクや赤司くんは鷲沼さんと一緒にいたので、事態はわかってますが……青峰くん達は何も知らされてないので、無理はないかと思いますが……」

「……仕方ないね。鷲沼とテツヤ以外は僕の方へ来い」

僕は呟くと携帯を開く。
大輝達は僕を囲み、携帯へと顔を寄せる。
そこには当然、鷲沼の父親からのメールがある。

「……んぁ？なんだこれ」

「これ、鷲沼のオヤジさんか？」

「文面からすると、可能性はあるけど……話で聞くよりもヤバい人っぽいよね」

「……渚。鷲沼の父親のこと、知ってるのか？」

「えっ？ああ……鷲沼のお父さんとは面識があるから……」

「へぇ……鷲沼はそんなこと、言わなかったが？」

僕が呟くと、渚は慌てたように手を振る。
話を聞くとその時は鷲沼はいなく、父親だけだったらしい。
そのときに口にされたのは、鷲沼の事だったようだが……。