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携帯 ページ23

それから少しすると、赤司くんが口を開いた。

「……鷲沼。お前はこの数日で話すようになったな」

「誰かさんが毎日毎日、私が喋るように仕向けるからじゃない?」

「違わないな。だが、お前とはいえ、拒否権はない。何故なら僕の命令は絶対だからだ」

「それ、改めて聞くと痛々しいよ。というか、"本音で話せ"とは言われたけど、命令って?」

私が呟くと、赤司くんがため息をついた。
言葉を間違えたか、と思ったけどそうではなかったようだ。

「どうやら伝わってなかったようだね。本音で話せっていうのが、僕からの命令だ」

その言葉に私は目を見開いた。
つまりは、赤司くんの命令が出ているのに、私は気づかなかったということ。

「気づかなかったかい?」

「ちっとも」

「……鷲沼さん、本当に気づかなかったんですか?」

「どういう意味?」

私は黒子くんへと顔を向ける。
意味がわからない。
黒子くんの質問の真意も。

「やめろ、黒子。どうやら本当に気づいてないらしい」

「けど、赤司くん」

「それが鷲沼の良さなんだろう。それなら僕は気にしないよ」

赤司くんはそう言って、私に顔を向けた。
そして、ゆっくりと立ち止まる。

「僕達はこっちだが、鷲沼は?」

「えっ……あっ」

赤司くんの言葉に私は周囲を見渡す。
そこは分かれ道で、赤司くん達は右。
私は左だ。
つまり、ここで私は2人と離れる。

「私は左……」

「なら、ここでお分かれだね」

「また明日」

私達はそこから分かれ、それぞれの家路へと着く。
すると、私の携帯が震えた。

「っ!う、そ……」

「鷲沼さん?」

カシャン

私は携帯を落としてしまうも、拾うことができずに立ち尽くす。
赤司くんが代わりに拾ってくれるが、その画面を見るなり、目が見開かれた。
黒子くんも同じく、画面を見るなり、固まってしまった。

(誰か……嘘だと言って……誰でも良いから……)




400hit越え、ありがとうございますm(_ _)m

なんか、ミステリーが入ってきてしまいました……( ̄▽ ̄;)
暗殺教室の世界観、壊れてません?
大丈夫ですか?

指揮する者→←クセ



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設定タグ:黒子のバスケ+暗殺教室 , , 二次創作+オリジナル   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:アマユリ | 作成日時:2021年12月30日 15時

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