Q23:居心地の悪さ ページ24
Aさんside.
マネージャーの仕事が一段落して、男子の練習風景を見ていた。
その間も赤司くんに視線はいき、やっぱりドリンクを飲む速度が早いように思えた。
(……今日は早めにおかわりを作っておこうかな？)
私はそう思うと、監督の方へ向かった。
「監督」
「ん？どうした？」
「ちょっと、洗濯とドリンク作りのために抜けて良いですか？」
「ん〜……確かに、普段よりも全員飲むペースが早いしな……良いぞ。その代わり、これも教育だ。後輩マネージャー数人連れていけ」
「ありがとうございます」
私はそう呟くと、監督のそばを離れて近くの新人マネージャーを数人呼んで、仕事を手伝ってもらうことにした。
(ドリンク……何を作ろう。あまり変なのにしたくないけど……みんな運動量に合わせて飲むから……スポドリ？はちみつレモンも必要かな？)
「っ……せんぱ〜い……洗濯物のカゴ、重いです……」
「あ……ごめんね。えっと……神内(ｺｳﾉｳﾁ)さんだけ量が多いもんね？ボトルは空だから、中身入れるまで、交換しよう」
私はそう言って、ボトルの入ったカゴを床に置くと神内さんの方へといき、荷物を交換した。
ボトルの方はカゴが3つあるが、どれも空なので、比較的軽いと言える。
私はそうして洗濯物カゴを持った。
(うっ……これは確かに……経験のないマネージャーだと、かなり厳しい重さ……)
「大丈夫ですか？」
「大丈夫……先に、洗濯場に向かって良い？」
「あ……はい」
そして私達は洗濯場へと歩き出した。
と同時に、赤司くんが隣にきた。
「……もしかして、洗濯ですか？」
「あ、うん……赤司くんはなんで……？」
「体育館でのメニューが終わったので、これからロードの方に入ります」
「そう……気をつけてね？」
「はい」
赤司くんは頷くと、外へと向かってしまう。
私はというと……後輩からの視線に居心地の悪さを感じた。
※
600hit超え、ありがとうございますm(_ _)m
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アマユリ | 作成日時：2021年11月20日 16時
