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先生の声が子守歌に聞こえてきた頃、
やっと昼休憩の時間になったと思ったと同時に、
ポケットに入っているスマホが震えた。
重たい瞼をパッと開けて
スマホを開くと、紫耀から
“今日は、廉と弁当食べるわ〜”
と、きていた。
紫耀の方を向くと、
弁当を持って教室から出ていった。
・
・
西『A、一緒に食べよ〜』
と、隣の人から誘われたから一緒に食べることにした。
「うん、」
そして、食べ進めていくうちに
話題は紫耀の話になった。
.
西『一個聞いてええ?』
「いいよ?」
・
西『彼氏のさ、どこを好きになったん、?』
「どこって、選べないし...」
顔が赤くなっている事が自分でも分かる。
西『全部とか無しやで』
「あ、全部。」
西『おい、』
頭にチョップをくらった。
「痛っ、」
大ちゃんを睨み付ける。
西『言うたそばから、全部とか言うからやで』
「本当のことだもん、」
西『まぁ、Aの彼氏愛はめっちゃ伝わってきたわ(笑)』
「やっと伝わったか」
.
.
このとき、私は笑いながら話していたから気付かなかった。
大ちゃんが、自分の手を強く握りしめながら
必死に笑顔で振る舞っていたことに。
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作者名:しょうりん | 作成日時:2018年7月15日 1時