婚姻届取りに行ってくる！ ページ47
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父｢そうか...色々大変だったんだな｣
母｢あなた、まあいいじゃないそんな話は。翔太が初めて紹介してくれた彼女なんだから大事にしなきゃ｣
今まで一夜限りの女とか、ノリで付き合った彼女とか散々家に連れ込んだけど親とは会わさないようにしてたから(親も見て見ぬふりだったと思う)両親にちゃんとした形で紹介するのは初めてだから正直俺も緊張してる。
母｢式はどうするの？もう決めてるの？｣
『えっ...』
｢ってことは、俺らの結婚認めてくれるの？｣
母｢あたしは大歓迎よ！こんな可愛いお嫁さんが来てくれるなんて嬉しいわ〜。柚奈(妹)もお姉さんができるってなったら喜ぶと思うわ！｣
父｢そうだな。俺は早く孫の顔がみたい｣
｢任せといて。来年には見せるから！笑｣
『っ、ありがとうございます！！まだまだ至らない所だらけですが...末永くよろしくお願い致します！！』
涙脆いAは既に泣きそうだけど、さすがに俺の両親の前だから必死に堪えてるのが分かる。
母｢あんた達、ご飯食べてくでしょ？｣
時計を見れば16時でそろそろ晩御飯の準備に取り掛かろうとしてるらしい。
｢いや、今から役所行ってくるわ！｣
『え？いまから？』
｢善は急げって言うじゃん？婚姻届取りに行こーぜ｣
父｢ははっ、単細胞なお前らしいな｣
母｢じゃあまたゆっくり遊びに来てね。翔太居ない時でもいいから女子会しましょ〜｣
『はっ、はい！ぜひお邪魔させてください』
｢いや、さすがに俺無しの渡辺家はハードル高すぎんだろ。また休みの日に連れてくるわ｣
そういって2人で家を出る。
『っはぁ〜、良かったぁぁぁ』
肩の力が一気に抜けたのか、車のシートにもたれかかるA。
｢おつかれさん。ありがとな。｣
『翔太のご両親いい人たちだね！仲良くなれそう！』
｢あんなニコニコしてる親父初めて見たわ。｣
『え、そうなの？』
そんな話をしながら車を走らせる。
『ほんとに婚姻届取りに行くの？』
｢いや、あれは家出るための口実。今すぐにでも取りに行きたいけど取りに行ったら全部が片付くの待ちきれなくて出しちゃいそうだからまだ行かない｣
『そっか...最後の大仕事残ってるもんね』
そう。お互いの両親に了承は得たのに事務所からの許可が降りないと結婚する訳にもいかない。
普通に考えりゃおかしい話だけど仕方ないよな。
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続く (更新停止中)
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作者名：syopi | 作成日時：2021年1月30日 11時
