君の彼氏になれました (ページ11)

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ふぁんさとはページ11

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『お待たせ～！！』

後輩の咲凛(ｴﾐﾘ)と合流する。

「うわ、Aさんめっちゃ綺麗！！Aさん居たらいつもよりファンサ貰えそうです！」

そんな話をしながら会場まで歩く。

『ふぁんさ...？ってなに？』

「推しに○○してって書いたうちわやカンペ見せて、してもらうことです！何も書いてなくても向こうからしてくれる事もあります！」

『へぇ、そんなのあるんだ。咲凛可愛いからいっぱいしてもらえるね！！』

咲凛はあたしから見ても本当に可愛い。

ふわふわしててお目目もクリクリでお人形さんみたいな可愛さ。あたしとは真逆のタイプだから仕事も一緒に上手くやれてる。

「あ、着きました～！」

グッズはネットで買ったらしく、開場時間もすぐだからゲートの近くで待つ。

「はい、Aさん！これ持っててください」

そういって渡されたのは男の子の写真がプリントされたうちわ。

『これがじゅりくん...？』

「そうです！よく覚えてますね！」

さっき翔太に聞いたばっかりだからね...

「あ、時間ですよ！行きましょ！」

そういう咲凛に引っ張られて会場内へ入る。

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『え、すごい』

ジャニーズに興味無いあたしでも分かる。きっと神席ってやつなのだろう。

「ステージ、、、目の前、、、」

咲凛は既に泣きそうになってる。

「「「「「「「きゃーーーーー！！！！」」」」」」」

辺りが暗くなってライブが始まる。

案の定あたしはどの曲も知らないけど、咲凛が楽しそうだからそれでいい。

そんなことを思いながらぼーっと見てたら

「Aさん、Aさんやばいです！樹近づいてきてますよ！！」

『よかったね咲凛』

「「「「きゃーーーーー！！！」」」」

本日何度目か分からない大絶叫。あたしの周りでだけ起こったのは、きっと樹くんとやらがあたしの目の前で投げキッスしたからだろう。

「あれ！絶対Aさんにしましたよ！あたしされてないのにあたしが幸せ感じてます！」

『そうなの...？あたしには分かんない』

その後、皆が自由に歩き回るようになる度に樹くんとやらがあたしに何かしらのファンサ？をしてくるからそろそろ周りの目線が痛くなってきた

咲凛もちゃっかりジェシーくん？に何回もファンサを貰っててご満悦だ。

「めっちゃくちゃ良かったですね！Aさんこれからも一緒に来てください！」

ライブが終わってもまだまだ興奮冷めやらぬ咲凛。

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