君の彼氏になりたい (ページ5)

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俺もジャニーズだよ？ページ5

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『え、なんで、？』

「最近Aに会えてなかったから会いに来たの。ダメだった？」

『わざわざお店来てくれなくても涼介の為なら時間作るのに！！』

山田「久しぶりに仕事中のAが見たかったから」

そういって微笑む涼介は本当にずるい。

今日だってこの人のせいで病んでたのに、いつまで経ってもあたしを沼から抜けさせてくれない。

あたしが離れようとすると毎回追いかけてくる。あたしのことなんてどうでもいいくせに。

山田「SnowMan来てんの？」

『知ってるの？』

山田「へ？お前バカなの？俺もジャニーズだよ？」

『あ、！』

元々ジャニーズに興味のない私は、涼介がジャニーズだって事をたまに忘れる。

山田「相変わらず天然ぶっかましてくるな～(笑)こっちおいで」

芸能人御用達なだけあって全個室だから、こんな所でも涼介は簡単にハグしてくる。

『っ会いたかった、！！！』

気まずさなんてどうでもよくなって涼介の胸に飛び込む。

山田「Aずっとそこ着いてたでしょ？俺1時間近く他の子でずっと我慢してたんだよ。ヤキモチ妬いた！！！」

『そんなにあたしが待ち遠しかった？？』

あ、自分から振っといて失敗したかも。

山田「当たり前じゃん！俺はAに会いたくて来てんの！！」

え、、、？
てっきりそんな訳ねーじゃん、とか言われるのかと思ってた。

『、、、///』

山田「Aはすぐ顔真っ赤になるね、かわいい」

これが彼の計算だとしても、素直に反応してしまうくらいにはあたしは彼にハマってる。

一応彼氏なはずなのに、心はずっと遠い。

山田「Aの顔も見れたし、このセット終わったら帰ろうかな」

『明日朝早いの？？』

帰って欲しくなくて、涼介の服を掴む。

山田「俺、今からまだ仕事なの」

うそつき。キャバクラでお酒飲んだ後に何の仕事するの？どうせ女でしょ？

『わかった、わざわざ会いに来てくれてありがとう！！涼介だいすきだよ』

なんて言えないあたしは今日も自分の気持ちに嘘をつく。こんなこともう慣れっこだ。

山田「ふふ、かわい。俺はAの事愛してるんだけどな～」

『(どきっ)』

そんな言葉に踊らされて照れてるあたしは相当重症だと思う。

『またね！！』

山田「ありがと、LINEするわ！！」

裏口からお見送りして、涼介は帰って行った。

『はぁ、、、』

会えないと寂しいのに、会えても寂しい。

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