今から家行ってもいい? ページ37
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山田涼介最後でもいいから、どうしても話がしたい
朝目覚めると翔太はまだ寝てて、5時間前に来てた涼介からのLINE。
Aいいよ
山田涼介今から家行ってもいい?
今はまだ朝の8時で、涼介からこんなにすぐLINEが返ってくると思ってなかったからびっくりした。
翔太に起きるまで居る、なんて約束してたことはとっくに忘れてベッドから出て翔太の家を飛び出した。
渡「...やっぱり」
翔太がそんなことを呟いてた事、あたしは知らない。
家に帰ってソファに座ってたら30分くらいで涼介が入ってきた。
山「ごめん、いきなり」
『起きるの早くない??』
山「ここ最近ずっとまともに寝れてなくて、LINEの通知で飛び起きたよ」
『そっか...』
いつもなら隣同士にソファに座るのに、今日の涼介はダイニングテーブルに座っている。
山「俺さ、」
『待って、あたしから先言っていい?』
山「うん」
『ごめんなさい。知らない間に涼介のこと傷つけてた』
山「...翔太から全部きいた?」
『うん...なんで相談してくれなかったの?』
山「そんなこと言えるわけないし、Aに心配も負担もかけたくなかったんだよ。俺の方こそAのこといっぱい傷つけて泣かせた。本当にごめん。」
『涼介がちゃんとあたしのこと想ってくれてたのも、翔太から聞くまで全然気づけなかった』
山「...Aに伝わってない時点で俺が悪いんだよ」
頭を抱えて泣きそうになっている涼介を見て、どうすればいいのか分からない。
山「これからどうしたい??」
『ごめん、正直今は分からない』
山「そっか...俺に気使う必要ないんだよ?」
『え?』
山「翔太と居たでしょ?Aから翔太の匂いする」
『.......』
涼介は匂いに敏感で、あたしが柔軟剤とかシャンプーを変えてもすぐに気づく。
山「別に責めるつもりないよ。こうなったのも俺のせいだから。」
『涼介は悪くないじゃん、』
山「いや、付け入る隙を与えた俺のせいだよ。ストーカーにしても翔太にしても」
俺がちゃんとAを幸せに出来てれば他の男に興味なんて持たなかったこと、分かってるから
悲しそうに笑う涼介を見てられなくて思わず目を伏せる。
山「朝からごめんね、これ置いていくね」
ダイニングテーブルに合鍵を置いて涼介は出ていった。
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作者名:rxr18 | 作成日時:2021年1月10日 11時