帰りたくない、 ページ19
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渡「でさ〜、その時佐久間が、、、」
他愛も無い話で盛り上がる。メンバーの話をする時の翔太は本当に楽しそうで、SnowManっていうグループが大好きなんだなって伝わってくる。
相変わらずあたしはずっと翔太の席に居れないのが残念だけど。
『翔太、時間大丈夫なの?』
渡「今何時??」
『もうすぐ0時だよ』
渡「まじか、、、明日朝早いからそろそろ帰ろうかな」
帰りたくない、ってしょげてる翔太が可愛い。
『今日は本当にありがとね、』
渡「いえいえ、楽しかった!!俺、キャバクラ楽しいと思えたの初めてだよ」
『ほんと?嬉しい〜〜〜〜』
渡「また来るね!つっても家同じなら近所で会うかもだけど(笑)」
『それはそれでアリ(笑)』
またね〜、とお客様専用の裏口から送り出したと同時に近くの黒服の話し声が耳に入る。
黒服「山田様?了解です」
黒服「Aさん、山田様がお見えになられました」
『え、』
涼介がお店に来ること自体あんまり無いのに、2日続けてなんてどういうつもりだろ。
昨日の今日で、珍しく涼介に会いたくないと思った。
せっかく翔太のおかげで楽しく仕事出来てたのに一気に現実に引き戻された気がする。
『はぁ、行くか、』
それでもあたしはプロなわけで。仮にもNo.1だから。仕事に私情を挟んではいけないことなんか分かってる。
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作者名:rxr18 | 作成日時:2021年1月10日 11時