君の彼氏になりたい (ページ42)

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調子乗りすぎじゃね？ページ42

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今日もまた、この女の相手。

「涼介くん！お待たせ！！」

『遅かったな、何してたの？』

「ふふふっ、ちょっとね～♪」

(フワッ)

『...！？』

風に乗ってこの女から香ってくる柔軟剤。

『お前...Aと会った？』

「へ？なんのこと？」

『誤魔化すな！お前からAの匂いがするんだよ！』

外だなんてことも忘れて、女の手首を掴んで大声を出してしまう。

幸い、もう夜中だし人もいないから気づかれない。

「そんなに必死になってどうしたの～？Aちゃんとは別れるんだよね～？」

最後でもいいといってAに話しに行った日、俺がAの家に行っていたことを告げると発狂した女が「別れないならAがどうなるか覚えとけ」みたいな事を言い出したから、思わず「別れる」と言ってしまった。

『Aに何したの？それだけ教えて』

「何もしてないよ？あんたがいるから涼介君はあたしに振り向いてくれないの、だから消えてって言っただけだよ」

『は！？、』

どういう勘違いをしたらそんな思考回路になるんだ、この女は。

「本当に死んじゃえばいいやと思って殺そうとしたけど、男の人が助けに来たから逃げてきた」

.....怒りで言葉が出ない

「どうしたの～震えちゃ、きゃあっ」

思わず女の胸ぐらを掴んで壁に押付けた。

『お前、調子乗りすぎじゃね？』

「え、なに？こんなことしていいの？」

そんなことされると思ってなかった女が声色を変えて急に焦り出す

『こうさせてんのもお前だろ。お前、俺の事バカにしてる？俺が何でもかんでも言うこと聞くと思ってんだろ？俺がてめぇの言うこと聞いてたのはAに危害を加えない事が条件だったんじゃねぇのか？』

「それは...」

『言われなくてもAとは別れてやるよ、でもAと別れた所でお前みたいな女と付き合うわけねぇだろ、自惚れんなクソ女』

「まって、いかないで、ごめんなさいっ、」

俺の足にすがりついて離れない女。

『うぜぇよ、別れるっつってんだからほっとけよ』

「じゃあこれからもあたしと一緒に居てよっ」

『なんで？Aと別れたら、お前と一緒に居る理由も無くなるだろ。せいせいするわ。じゃあな、』

後ろでずっと女が何か叫んでるけど無視して家に帰る。

他人にここまでキレたのは初めてかもしれない。怒ると、思ったより荒々しくなってしまう自分にびっくりした。

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