夢へと続く道

ペアネックレス ページ32

｢なぁA〜明日のオープン戦見にくる？｣


｢オープン戦？あ、ジャイアンツとの？｣


｢そーそー。チケット取るよ｣


｢仕事休みだし、行きたーい！！｣


｢梨奈ちゃんも誘う？だったら２枚用意するけど｣


｢あぁ〜梨奈、今週から地元帰ってて東京にいないんだよね〜｣


｢あ、そーなん？！なら、1人やん。大丈夫？？｣


｢大丈夫、大丈夫。だてにプロ野球ファンやってないから。ぼっち観戦何度か行ったことあるし！｣


｢なら良いけど〜変な男に声かけられたらどーしよ｣


｢いや、ないから、絶対ないから大丈夫｣


｢はぁぁぁ。自覚なしか……｣


｢何が？｣


｢なんでもなーい。とにかく声かけられたら、大切な人いますって言ってこれを見せる｣


クイッ


私が首にしているペアネックレスを引っ張る哲人


自然と顔が近くなる


…………チュッ


｢いっただき〜｣


｢もう、哲人のバカ……｣


｢顔が真っ赤ですよ、Aさん♪｣


腹立つけど、かっこいい。悔しい……



…………………………………



｢ねぇねぇ明日どれ着てこう｣


｢ん〜何でも似合うよ。Aは｣


｢あ〜面倒くさがってる〜〜(`-´)｣


いや、ほんとに何着ても可愛いんだって


｢よし！これにしよ！！｣


｢だめ、それ、露出多すぎ｣


｢えぇーーこれかわいいのに〜｣


｢ダーメ、俺と一緒の時に着て｣


｢はーい……ならこれは！？｣


｢んん〜ギリギリおーけー｣


｢え、ギリギリおーけーってなに笑｣


｢ギリギリ男が興奮しないライン｣


｢あっそ笑 哲人考えすぎ｣


はぁーーやっぱり自覚ないな。

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