ファンレター ページ25
……
油断した
まだ見せるつもりじゃなかった。
まだ。
その箱の中にあるものは、私の背中を力強く押してくれるみんなからの愛なんかじゃない
登「……A、これ、」
できるものなら
知られることなく、見られることなく
穏便にことを済ませたかった
日に日に増え続ける手紙だって、
強がってるのなんて 分かってた。
それでも
登「っ、A!」
「、っ…」
私を見つめる鋭い目は
手紙の奥にいる悪意へ向けられたものなんだと思う
掴まれた肩から伝わる気持ちに、胸が締め付けられる
登「っなんで、…言わなかったんだよ」
俯いて肩に置かれた頭
抑えるようにされた声音から、落ち着いて話そうとしてくれてるのがわかる
『 ごめ、なさい。
……でも 、心配もかけたくないし 不安にも、させたくなかったの』
臣が、自分の未来に向かって頑張ってる時に、
水を刺したくなかった
きっと心配してこまめに連絡を取ったり、送り迎えまでしようとしてくれるだろうから。
でも、それだけじゃない
『臣の、…みんなの…重荷に なりたく、ないの、…』
こんなのがマスコミに気づかれたら、きっと餌食にされる。 そしたら負担がかかるのは私だけじゃ済まない。
臣だけじゃない。
HIROさん、かざみん、晴美ちゃん
篤志さん、敬浩さん、直人さん、直己さん、
亜嵐くん、メンさん、
最近仲良くしてくれてるRAMPAGEのみんな
FANTASTICSにだって迷惑をかける
『…こんなの、いつか終わる。
わたしが、…今を乗り越えれば済むの』
だから、
大丈夫だよ
私のために、限られた時間を浪費しないで
……
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作者名:miu x他2人 | 作成日時:2019年3月21日 23時