SOLEIL from EXILE TRIBE - 2- (ページ17)

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手紙ページ17

……

風「ゆっくり見てて大丈夫よ～」

『はーいっ、ありがと～』

手を振り部屋を出ていったかざみん

私の手元にあるのは、ファンのみなさんから頂いたファンレター。
ピンクや水色、ハートや星で飾られた手紙には、私の名前が書かれている

『かわいい手紙だ～』

みんなの気持ちが込められた手紙、1枚1枚に目を通していくと、心がホカホカしてくる

私が踊るのはファンのみんながいて、応援してくれているから。

次は何を読もうかな、、

ボックスに入った手紙の山をあさり、これだ！と1枚抜き取ると、ヒラヒラと舞った紙

『あれ、…落ちちゃった』

拾い上げた

『？……っ、』

ひらり、また手からすり落ちたその紙は、
文面が描かれた面が表になった

" 早く消えろ "

" EXILETRIBEを辞めろ "

" 邪魔者 "

パッと見て目に入った文字だけで
息が苦しい

バクバクと急に忙しくなった心拍を落ち着けたくて
左胸を押さえた

微かに震える指先

『 ……なに、これ』

嫌がらせ？

誹謗中傷？

誰が？

なんで

私が嫌いだから。

床に落ちたソレを拾う

こんなの、誰にだってあるんだ
私だけじゃない。

コンコン

『、？！』

風「イユー？入るよ～」

『ちょ、ちょっと待って！すぐ片すね！』

風「はーい、はやくね～！」

ぐしゃりと手紙をポケットに押し込んで
読みおわったファンレターをボックスにしまった

風「これ片すね。いつも通り置いておくから！」

『う、うん、ありがとう』

風「…イユ、具合悪い？」

『え？…大丈夫だよ？』

風「そう？ちょっと顔色が悪いから、、
ムリはしないのよ」

『……うん、ごめんね』

やっぱり少し辛くて、
肩を落としてしまってることに気づいて、ハッとした。

そんな私を見て

風「よし！今日はお鍋でもいこっか！」

『え？お鍋？笑』

風「そう！ほら！着替えて！今日の仕事は終わってるから！」

グイグイと私の背を押して行く

ボソリと

風「たまにはリフレッシュもいいじゃない？」

ふっと笑って荷物をまとめ出した

きっと、落ち込んでいるように見えた私を元気づけようとしてくれたのかなって。

尚更心配なんてかけられないし、
こんなの手紙だけだよ。

大丈夫。

そう割り切って

『よっしゃー！鍋いくぞー！』

風「おー！」

嬉嬉として部屋を出た

……