SOLEIL from EXILE TRIBE

＊ ページ33

……TAKAHIRO





練習すればするほど鈍くなっていって
がんばれば頑張るほど、実らない成果に焦ってた

半端なダンスだ
そう言われて、効いてしまった

夜は寝つきが悪くなって、朝はスッキリ目覚められない
食欲は減っていく一方なのに運動量が増える





話しながら イユの頬を涙が伝っていく




登坂は最近映画の撮影が忙しいって言ってたから、イユはきっと何も話さなかったんだろうな







『 やれば、やるほど、……っ、踊れなく、なるんです、


めいわく、っかけたく ないのに、、… 』






息をするのさえ苦しいんじゃないかと思ってしまうくらいに辛そうな姿は、俺たちにクるものがある






良「……でも、5時間くらいをぶっ通しで踊るのは、もう無し」


敬「うん。それは約束」




はい、ほら指出して！
3人の小指をどうにかして絡ませて、ゆびきりげんまんをした

唱えながら笑いが堪えきれない俺たちにつられるように、イユが笑みを零した





良「……で？」


『……え？』


敬「バレバレなんすよ笑」




俺らが入ってきて、曲を止めてから、
そのドアのところに数人がいた事に気づいた

イユは嫌がるだろうから黙ってたけど。




哲「……バレてた？」


橘「アキラ顔こわ！」


啓「わりぃ」




ボーカルは音撮りでいないらしく、
SECONDのメンバーが集結

悪気なさそうに入ってくるケンチくんにテツヤさん、ケイジさん


ぽけっとしたままのイユは、ハッとして
どこから見てたんですか？って。




哲「曲止めるあたり？」




結構序盤！
膝に顔を埋めて唸ってしまった

先輩、どうしてくれんすか




橘「…あんな？いくらスランプでもやりすぎたら煮詰まるって」


哲「楽しくなくなっちゃったら、
全部辛くなっちゃうよ」


啓「そもそも、可愛い後輩に相談されて
めんどくせぇってなるやつ、いねぇよ？」






不器用っぽく ぐしゃっと頭を撫でた3人の先輩。

俺たち馬俺たちなりにどっしり構えてっから
先輩のとこ、飛び込んで来いって。




ほら、イユ

イユを元気づけるためにみんな集まってんだよ




ポンっと飛び入りしてきたイユの存在は、確かにEXILETRIBEの太陽であり起爆剤になっていた


凹むことがあっても、上手くいかなくてむしゃくしゃしても、

真っ直ぐ楽しくて仕方がないって顔して踊るイユに、俺達は励まされた






今度は俺達が元気をあげたい。





イユ




笑ってよ






……

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