SOLEIL from EXILE TRIBE

＊ ページ11

……登坂広臣






あぁ。こんなに可愛い顔されるなら
店取るんじゃなくて始めから家に呼べばよかった。

そんな後悔をするなか
頬に添えた手に、甘えるように擦り寄るA





『 …… ずっと会いたかった 』





どこで覚えてきたのそれ。

寂しかった。
赤い頬と上目遣いに本能が揺れる

ふわりと頭を撫でた。
その嬉しそうな顔のためなら、何だってしてしまう





.
.
.







登「美味しかった？」


『 うん！店員さんも親切だし、あそこのお店だいすき。』





帰りのタクシー。
お店を後にして、俺の家に向かっていた

できる限り、自分のライブ前日はAと過ごすって決めてる。




『ありがとうございます』


登「ありがとうございました。」





走り去るタクシーを見送り
マンションのエレベーターに乗る





登「眠い？」


『 …んーん。』





違うよ、そう言って首を降るけど、
瞼はすでに半分下がっていて

顔に眠いですって書いてあるんだよな〜





登「はい。とーちゃく」




眠そうに目をパチパチするAに着替えとタオルを渡して、脱衣場まで連れてく





登「上がったら髪やってあげるからおいで」


『 あい。』




ピアスを外したりコンタクトを取ったり。

お風呂の用意を始めたのを確認して
ドアを閉めた。




.
.
.






『 お〜み 』





ダボダボのスウェット
歩くとゆるキャラみたいで可愛い

足の間をポンポンと叩くと、嬉しそうに座る




ﾌﾞｫｫ



ドライヤーの音が響く


髪からシャンプーの匂い、
たまに覗くうなじとか、

俺を誘うには充分すぎる材料が揃ってる






登「ん、終わり」


『 ありがと〜 』






ゆるりと笑う顔がなんとも言えなくて

みよんって引っ張る






坂「風呂行ってくるから、先寝てて 」


『 起きてる。』


登坂「ふっ、ほんと？笑」


『 ん。』





起きてるもん。

布団に潜り込んだAを確認して、絶対寝てるんだろうな。なんて確信めいたまま風呂に入った。





……

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