壊せ ページ42
……
芳岡と大倉は、本社5階企画室です
少し怪訝な顔をした受付さんに
ありがとうと伝えて
急ぐ足をそのままに、エレベーターに乗り込む
バクバクしてる胸に手を置いた
ひとつ
またひとつと上がっていくライトを見上げた
5階
スっと止まったエレベーターに合わせて、
はぁっと息を吐き出した
よし、
空いた扉を抜けようと
一本踏み出した
その時
『 っ？！雪希さ、』
雪「 っ、！？ 」
空いた扉の向こうに立っていたのは、
今まさに会いに行こうとしてた人
あの橋の上以来
初めて顔を見た
『 っまって！！ 雪希さん！！ 』
わたしをみるなり、
逃げるように走っていった雪希さんを追いかけた
さっきまで重かったはずの足は
どうしてか、軽く感じて
ばっと雪希さんの手を掴んだ
雪「 な、んで、… 」
『 っ、はぁっ、雪希さん、話を したいです 』
雪「 帰って、話すことは何も無いわ 」
『 私は あります。』
雪「 …… もう、ないのよ
私はクビになるの。
マネージャーもおしまい。 」
『 ぇ、… 』
雪「 人のことも、仕事も
何もかも 私みたいな人間を必要としてくれる人なんていない、
ぜんぶ、私の手で、… 壊したの 」
腕をつかみながら、
咬み殺すように ふつふつと話す雪希さん
ひとつ、
またひとつと涙が落ちてくる
『 …… 』
雪「 情けないでしょう？
わたしは、こんなにっ、弱いの、っ… 」
自分の弱さをみとめて、
向き合うのは 苦しい
自分で自分を全否定するような気持ちになる
雪「 ？！っ、離して！ 」
腕の中で動く雪希さんを
離さなまいと 力を入れた
ここで離したら、きっともう話すことなんて出来ない
向き合うことも 出来なくなる
そんな気がした
『 … 情けなくなんかない 』
『 要らないわけない、
雪希さんは、寂しがり屋で 不器用だっただけ、
必要としてる人なんて 沢山いる
辞めるなら、私の所に来てください
わたしと友達になってください
お友達が、欲しいんです 』
恋の ライバルはなれない
けど、
友達なら 関係ない
雪「 なに、言ってるの…バカじゃないの 」
『 馬鹿でいいです。
そのまとめてた荷物 全部もってうちに来てください。
雪希さんほど、楽しそうに働く人
そうそう見ないんです 』
……
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みく(プロフ) - ユキさん» コメントありがとうございます＾＾* 僭越ながら先程4を出させていただきました*＊ よければご覧頂けると嬉しいです＾＾ ジェネもう少し出せるようにしますね(( (2020年8月8日 21時) (
レス) id: 5c69589d6e (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - みくさん» 三代目とGENE大好きなので続編お願いします(*-ω人) (2020年8月8日 20時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - みさきさん» 本当ですか？！笑 たくさん愛してもらえて、大切な作品になりますね＾＾* ありがとうございます*＊ (2020年8月7日 10時) (レス) id: 5c69589d6e (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - 好きすぎて何度も読み直してました、、！今も読んでました実は笑笑 (2020年8月7日 10時) (レス) id: e1de34a918 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - みさきさん» メッセージありがとうございます＾＾ 続編を作ろうかどうしようか迷っていました…！もしコメントが増えたら、前向きに検討していこうと思っています＾＾* 読んでくださりありがとうございました＾＾ (2020年8月7日 9時) (レス) id: 5c69589d6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miu x他2人 | 作成日時：2019年7月28日 13時
