＊ ページ40
……
目が覚めた翌日
許可もおりて、無事退院
会社にいったら、
すれ違うたくさんの人に
「 おかえり 」
そんな声をかけてもらえて 少し気恥ずかしかった
.
.
.
社長室
あまり出入りすることがないこの部屋
ここの前に立ってるだけなのに、
緊張が止まらない
登「 A 」
俯いたまま息を整えてたら
視界に入るようにしゃがみこんだおみと目が合う
頬を滑るおみの手は、
魔法の手なのかも
登「 いくよ？ 」
『 うん、』
意を決して
顔を上げた
ノックの音の後、
嫌に静かに ヒロさんの声が聞こえた
登「 失礼します 」
『 失礼します、』
ヒ「 忙しいときに悪いね
来てくれてありがとう、ここに座って 」
案内されたイスに座ったら
ゆっくりと沈んだ
ヒ「 来てもらって早々なんだけど、イユ
大倉雪希さんを、どうしようか 」
『 …っ 』
ヒ「 … 脅してるわけじゃないよ
でも、俺たちは君たちアーティストを守りたい。
そのために、場合に寄っては様々な手段を使わなきゃならない 」
既に亜嵐達からも聞いてる
でも、本人の話も
きちんと知りたいんだ
優しく
わたしを怯えさせないように話す声が
3人だけの部屋に吸い込まれた
『 …雪希さんは、
きっと 苦しくて、
寂しくて、
思いをぶつける相手が 居なくて、
どうしようもなくて
その結果が、私だっただけなんです … 』
だって
雪希さんは、私のリングを捨ててなんていなかった
捨てたように見せかけて
投げたのは自身の指輪だったんでしょう？
目が覚めた病室でおみから手渡されたのは、
探してた指輪だった
思いのやり場がなくて、
きっと、
くるしくて
あんな事をしてしまったんだと思う
きっと雪希さんは
そうすることしか
逃げ道をみつけられなかっただけじゃないかな
ヒ「 ……それでも、
イユを危険な目に合わせてしまった人だよ？ 」
確かに、そうかもしれない
でも、
『 …… 雪希さん、
すごく 辛そうでした
私は、おみがいてくれるし、風見さんもいる
それこそ ヒロさんだって、
先輩も同期も後輩もたくさんの人が支えてくれる 』
ひどいことをしたかもしれないけど、
雪希さんのお仕事に向かう姿勢を
同じ現場で見てきたからこそ
簡単に辞めさせたくない
……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1024人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「GENERATIONS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みく(プロフ) - ユキさん» コメントありがとうございます＾＾* 僭越ながら先程4を出させていただきました*＊ よければご覧頂けると嬉しいです＾＾ ジェネもう少し出せるようにしますね(( (2020年8月8日 21時) (
レス) id: 5c69589d6e (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - みくさん» 三代目とGENE大好きなので続編お願いします(*-ω人) (2020年8月8日 20時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - みさきさん» 本当ですか？！笑 たくさん愛してもらえて、大切な作品になりますね＾＾* ありがとうございます*＊ (2020年8月7日 10時) (レス) id: 5c69589d6e (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - 好きすぎて何度も読み直してました、、！今も読んでました実は笑笑 (2020年8月7日 10時) (レス) id: e1de34a918 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - みさきさん» メッセージありがとうございます＾＾ 続編を作ろうかどうしようか迷っていました…！もしコメントが増えたら、前向きに検討していこうと思っています＾＾* 読んでくださりありがとうございました＾＾ (2020年8月7日 9時) (レス) id: 5c69589d6e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：miu x他2人 | 作成日時：2019年7月28日 13時
