＊ ページ34
……
タクシーを飛び出して
息を切らし
ついたのは、さっきの現場
" すみません、突然お電話してしまって "
" いえ、…どうしましたか？ "
" さっきまで用があって現場に残ってたんですけど、ありました、指輪 "
" よければ取りにきていただけますか？
はい、本当ですか、ありがとうございます
橋の上で待ってます "
あの時の雪希さんとは違った、
何故か優しく聞こえる声に
本当の雪希さんは、あんな人じゃないんじゃないかって気持ちが溢れた
だんだん見えてきた橋
『 っ、ゆきさん！！！ 』
見えてきた姿に
はやる気持ちが昂る
雪「 イユさん、わざわざありがとうございます 」
これですか？
そう言って見せられたリング
臣からもらった、
一つだけのもの。
『 それです！っ… どこに、ありましたか？ 』
雪「 … 困らせてしまってすみません
わたしがもっていました 」
『 …… へ ？ 』
雪「 … 本当に馬鹿な人。」
そう呟いた雪希さんの声は聞こえてなくて、
リングをなくしてなかったっていう
安堵感に包まれた
『 … なくしてなくて、よかった… 』
緊張が溶けて、
詰まってた息を ふっと吐き出した
『 持っていてくれて、ありがとうございました 』
はやく、
リングを受け取って 家に帰ろう
そう思ったのに
雪「 …… あんたの、
そういう所が、… 嫌いなのよ 」
『 っ、まって！！！ 』
声を上げた時には
もう遅くて
緩やかな川流れの音に
ポチャッ
街頭の光で 白く光った指輪が
川に吸い込まれていった
『 っ、！！』
手すりに手をついて覗き込むけど
そんなもの無意味で。
雪「 そうやって、
まっすぐで伸び伸びとして、
みんなから、愛されて
良樹にだって… 」
『 っ、ゆきさん！まって！ 』
涙を流して
止めたけれど、そのまま走っていってしまった
1本の街頭しかない
一人残されたわたしは、
橋にぽつんとたっていた
あっけに取られていたけど、
ハッとして
また川を見下ろした
『 リング、… 臣からもらったやつ、 』
涼しくなってきたいまでも
日中はまだ暖かい
水温なんて関係なかった
……
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みく(プロフ) - ユキさん» コメントありがとうございます＾＾* 僭越ながら先程4を出させていただきました*＊ よければご覧頂けると嬉しいです＾＾ ジェネもう少し出せるようにしますね(( (2020年8月8日 21時) (
レス) id: 5c69589d6e (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - みくさん» 三代目とGENE大好きなので続編お願いします(*-ω人) (2020年8月8日 20時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - みさきさん» 本当ですか？！笑 たくさん愛してもらえて、大切な作品になりますね＾＾* ありがとうございます*＊ (2020年8月7日 10時) (レス) id: 5c69589d6e (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - 好きすぎて何度も読み直してました、、！今も読んでました実は笑笑 (2020年8月7日 10時) (レス) id: e1de34a918 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - みさきさん» メッセージありがとうございます＾＾ 続編を作ろうかどうしようか迷っていました…！もしコメントが増えたら、前向きに検討していこうと思っています＾＾* 読んでくださりありがとうございました＾＾ (2020年8月7日 9時) (レス) id: 5c69589d6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miu x他2人 | 作成日時：2019年7月28日 13時
