SOLEIL from EXILE TRIBE - 3 -

＊ ページ33

……




あれから、

スタッフさんの協力も受けながらさがしたけど



リングはどこにもなかった







風「 … 明日がオフだから、一緒に探しましょう？」




『 、うん ありがとう… 』







窓の外を流れてく景色が

酷く色褪せて見えて、
そんな漫画みたいなこと ありえるんだ…



段差で跳ねた車に合わせて、
ガタンっと揺れる





右手にあった小さなリングが、

わたしにとってどれだけ大きな存在だったのか、知らしめるような時間


見つけなきゃ、




あれをまた買うのじゃ 意味が無い





〜 ♪




『 ！ 』






携帯がメッセージを受信した音が鳴った

わざと伏せていた画面を
ゆっくりと返した





" 「 おみ 」 "




" クランクアップ おつかれ "



" 今日 飯行かね？ "









風「 登坂くんから？ 」




『 うん、』




風「 出かけてきたら？


息抜き、してきなさい？ 」




『 …… 会えないよ … 』




風「 登坂くんなら、大丈夫よ 」






ミラー越しに、

優しく微笑んだかざみん




おみはきっと、

おっちょこちょいかよって笑ったり、

いいよってきっと言うの。







でも




わたしは、




イヤなの









.

.

.





おみがまだ帰ってきてないリビングに、

撮影で使ったバックを広げた



逆さにしても



振ってみても








『 っ、…… 』







グッとくちびるを噛んだ




どうして、


何処にあるの





息抜きをしなさい

そう言い残して、
事務所に戻ってしまったかざみん



いまは16時だから

きっと20時にはおみが帰ってくる



それまでには、、









〜 ♪





不意に鳴った電子音



気力もそこそこに 画面をみた







『 っ、、？！』







" 大倉雪希 "







『 、ゆ きさん… 』







少し震える手を

グッと握りしめ スワイプして耳に当てた





……

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