SOLEIL from EXILE TRIBE - 3 -

変化と適応の違い ページ26

……風見MG




ドラマ撮影


LDH TV


雑誌取材


ダンス


作詞


作曲





風「 … イユ、起きて 」




撮影現場へ向かう車内

静かな後部座席に目をやると
静かに眠っていた



最近の仕事量は
彼女にとって、確実に負荷を加えるもの



起きないわね…


顔にかかる髪を除ける

くすぐったそうにしてから ふと目を覚ました







風「ふふ、…着いたわ」



『 っ、…寝てた？ごめんなさいっ、』



風「寝られるうちに寝ておくことも大切よ？」



『…うん、ありがとう』






ほわぁっとあくびをひとつ

大丈夫かしら
疲れが抜けない生活よね



心配してみてると


パチンっ！





風「 ！！ 」




自分の手で 頬を叩いた






『 っよし！ 今日もよろしくね！かざみんっ 』



風「 …えぇ、よろしく。イユ 」






いつも 私たちがする握手

眠そうな顔から一変


SOLEIL from EXILE TRIBE



厳しい世界を勝ち抜く者へ、

表情を変え、
現場へ入っていった





成長したわね、、






風「 ……成長するのも大事だけど、

しなくていい部分も、あるのよ…？ 」






凄まじい進化を遂げるに合わせるように、



なくなりつつある、


人へ頼る、そういった甘えるとこ。





ツラい



苦しい



逃げたい





そんな言葉を使うことがない彼女だからこそ、

周囲からの信頼も厚い




けれど、

だからこそ、彼女は抱え込むクセが抜けない






亜「 おはようございます 」



風「 あら、おはよう、白濱くん 」



亜「 どうしたんすか？
こんなとこ 突っ立って、、」



風「 ……イユは、


強くなりすぎたのかも、知れないわね 」



亜「 ……？ 」



風「 1人で頑張らなくても、いいのに 」



亜「 ……そうっすね 」





イユが歩いて行った道を、

どこか苦しげに見つめる彼に
申し訳ないと思いつつも、

お芝居とか 私がわからないところで、イユを支えてあげて

なんて言う勝手な気持ち。






亜「…ムリしないよう見張っときます笑 」



風「 ふふっ、えぇ、お願いするわ 」





行ってきます！

元気な声を最後に、
スタッフ入口を駆け抜けていった




……

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